デジタル大辞泉 「一畳台」の意味・読み・例文・類語 いちじょう‐だい〔イチデフ‐〕【一畳台】 能の作物つくりものの一。広さ畳一畳ほど、高さ6、7寸(約20センチ)の木造の台。台掛けという掛け布で覆う。山・橋・祭壇など、さまざまに見立てて使う。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「一畳台」の意味・読み・例文・類語 いちじょう‐だいイチデフ‥【一畳台】 〘 名詞 〙 能楽での作物(つくりもの)の一つ。畳一畳ほどの大きさで、高さ六~七寸(約二〇センチメートル)の木造の台。その上を台掛けと称する赤色などの掛け布でおおう。その用途は多く、「嵐山」では山、「石橋」では橋、「咸陽宮」では玉座を、それぞれ象徴する。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「一畳台」の意味・わかりやすい解説 一畳台 (いちじょうだい) 能の道具。舞台装置として用いる,畳1畳敷きほどの木造の台で,高さは約24cm(8寸)。役者がこの上で舞ったり足拍子を踏んだりするので,それに耐えられるように作ってある。台掛(だいかけ)という布でおおい,舞台に出す。用途はきわめて広く,単独では玉座(《咸陽宮》),寝台(《土蜘蛛》),橋(《張良》)などを意味する。また,四すみには丸い穴があって,屋台(体)の柱や立木を立てることができ,山(《紅葉狩》),塚(《隅田川》),宮殿(《鶴亀》),祭壇(《小鍛冶》)などを表す。執筆者:羽田 昶 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一畳台」の意味・わかりやすい解説 一畳台いちじょうだい 能に使う作り物の一つ。畳1畳ほどの木造の台で,高さ約 20cm,台の上を台掛という布で包む。側面は紺地,上面は赤,萌黄 (もえぎ) などの地色を用い,山,橋,寝台,御殿,玉座,祈祷壇などに用いる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by