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四君子 しくんしsi-jun-zi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

四君子
しくんし
si-jun-zi

東洋画において絵の品格を君子に見立てた4種の植物,すなわち梅,竹,らん,菊のこと。中国で元代頃から文人画が盛大に行われたのに伴って,四君子の高潔な趣が愛好され,画題として取上げられた (→三友 ) 。やがて絵の修得は四君子から始めるのが一般的となり,この四君子の芸術観は日本にも伝わった。

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百科事典マイペディアの解説

四君子【しくんし】

東洋の画題の一つで,竹,梅,蘭,菊の四つをいう。その姿が高潔で君子の趣があるところからきたもので,個々には中国の宋代から描かれたが,〈四君子〉の呼称は明の陳継儒の《梅蘭竹菊四譜》に始まる。
→関連項目王鐸芥子園画伝祇園南海水墨画

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

しくんし【四君子】

愛知の日本酒。蔵元の「東海醗酵工業」は昭和17年(1942)創業、平成20年(2008)廃業。蔵は北名古屋市鹿田中海道にあった。

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世界大百科事典 第2版の解説

しくんし【四君子 sì jūn zǐ】

中国および日本における画題の一つ。気品の高いことを君子にみたてた4種類の植物,すなわち蘭,菊,梅,竹をいう。水墨によるかっこうの主題として,墨竹は唐末,墨梅は北宋末,墨蘭は南宋末,墨菊は明より描かれたが,これ以降しばしば文人による墨戯として,さまざまな組合せで描かれた。類似の画題に歳寒三友(松,竹,梅)がある。【嶋田 英誠】

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大辞林 第三版の解説

しくんし【四君子】

〔気品に満ち、風格があるところからいう〕
東洋画の画題で、蘭らん・竹・梅・菊のこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

四君子
しくんし

東洋画の題材とされる竹、梅、菊、蘭(らん)の総称で、草木や花のなかでも気品があり高潔であるところがあたかも君子のようであるところから生まれた呼称。中国で宋(そう)・元(げん)代の文人画家の間で流行し、日本でも盛んに描かれた。また墨竹(ぼくちく)、墨梅、墨蘭(ぼくらん)など、墨戯(ぼくぎ)としてその独自の風趣を描出することが行われ、わが国では南画の作例に遺品が多い。[永井信一]

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世界大百科事典内の四君子の言及

【キク(菊)】より

…またイワギク,ピレオギク,コハマギク,イソギクなどは山野草として珍重されることが多い。【岡田 正順】
【キクと文化】

[中国]
 中国では,キクは花の少ない秋,霜を冒して香り高く咲くことで,ウメ,タケ,ランとともに四君子の一つに数えられた。とくに晋の陶淵明(陶潜)がキクを植えて賞愛してから,君子とキクは不可分に結びついた。…

【タケ(竹)】より

…【上田 弘一郎】
【タケと人間】

[中国]
 竹は節目正しく,まっすぐに生長し,冬にも青々としていることから,俗気のない君子の植物とされ,此君(しくん),君子,抱節君,処士などの異名をもつ。唐画では,梅,蘭,菊とともに〈四君子〉と称され,気品ある植物としてしばしば画材とされてきた。また,冬の寒さに屈しない植物として,松,梅とともに〈歳寒三友〉に数えられる。…

【ラン(蘭)】より

…蘭の名品番付や栽培法を書いた本も多く,中国風に《易経》や《史記》の形に倣った《蘭易》《蘭史》などの書もある。南宋の遺臣鄭思肖(所南)が土をつけぬ蘭を描いて以後,水墨画の蘭は士大夫のたしなみの一つともなり,《芥子園(かいしえん)画伝》でも梅菊竹とならぶ四君子の一つとして蘭譜が作られている。【梅原 郁】
[伝承と流行]
 ランは英語でorchis,orchidと二通りに表されるが,前者は主として温帯地方に自生するハクサンチドリ属を指し,後者は熱帯産や温室栽培の美麗な種を指す。…

※「四君子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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