三体(読み)サンタイ

大辞林 第三版の解説

さんたい【三体】

[1] 三つの形体・物体。 「 -のミイラ」
真書・行書・草書の三つの書体。
歌の三つの風体。求韻・査体・雑体。
能楽で、物まねの基本としての老体・女体・軍体。

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知恵蔵miniの解説

三体

中国の作家、劉慈欣(リウ・ツーシン)による3部作の長編SF小説。1960~70年代に同国で起こった文化大革命で父を殺された科学者が、惑星「三体」の異星人に電波を発信してしまい、人類の危機を招くというストーリーとなっている。2008年に中国で出版されると大ヒットし、19年時点でシリーズ累計2100万部を超えるベストセラーとなった。14年に英語版が出版されると欧米でも高く評価され、15年には世界最大のSF賞とされるヒューゴー賞をアジアの作家として初めて受賞した。19年7月にはシリーズ第1部の日本語版が早川書房より発売され、1カ月で10万部を超えるヒットを記録した。

(2019-8-7)

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精選版 日本国語大辞典の解説

さん‐たい【三体】

〘名〙
① 書道で、真・行・草の三つの書体の称。また、生け花でもいう。
※烏羽玉霊抄(室町)上「真行草三体之趣不存知」 〔新唐書‐柳公権伝〕
② 漢詩の三つの形式。作詩法などにもいう。
三体詩素隠抄(1622)一「三体とは、七言絶句、七言八句、五言八句の三体を云ぞ。又一詩の法、一句の法、一字の法、是をも三体と云ひ、又諷雅頌をも云ぞ」
能楽で、物まねの基礎となる三つの風体。老体・女体・軍体の称。
※至花道(1420)二曲三体の事「二曲と申すは舞歌なり。三体と申すは物まねの人体也」
(イ) 和歌でいう三つの風姿。「歌経標式」にいう、求韻・査体・雑体の称。
※簸河上(1260)「まづ髄脳につきて歌のさまをしるべしといふは、三体六体のおもむきをもわきまへ」
(ロ) 和歌で、美の三大様式。後鳥羽院の催した建仁二年(一二〇二)の歌会での、いわゆる三体和歌が著名。
※後鳥羽院御口伝(1212‐27頃)「いざたけある歌詠まむとて、『龍田の奥にかかる白雲』と三躰の歌に詠みたりし」

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