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三木卓 ミキタク

デジタル大辞泉の解説

みき‐たく【三木卓】

[1935~ ]小説家・詩人。東京の生まれ。本名、富田三樹(みき)。「鶸(ひわ)」で芥川賞受賞。「小噺集」で芸術選奨。他に小説「震える舌」「路地」「裸足と貝殻」、詩集東京午前三時」「わがキディ・ランド」など。児童文学評論・翻訳など幅広く活躍。平成11年(1999)紫綬褒章受章。同19年芸術院恩賜賞。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

三木卓 みき-たく

1935- 昭和後期-平成時代の詩人,小説家。
昭和10年5月13日生まれ。幼年期を満州(中国東北部)ですごす。早大在学中「文学組織」,卒業後「氾」などにくわわる。昭和42年私的体験を形而上的表現にたかめ,やさしい共生感覚をしめした詩集「東京午前三時」でH氏賞。48年小説「(ひわ)」で芥川賞,平成元年「小噺集」で芸術選奨,9年「路地」で谷崎潤一郎賞,12年「裸足貝殻」で読売文学賞。17年「北原白秋」で藤村記念歴程賞,蓮如賞。18年「北原白秋」で毎日芸術賞。19年芸術院恩賜賞,同年芸術院会員。25年「K」で伊藤整文学賞。東京出身。本名は冨田三樹(みき)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三木卓
みきたく
(1935― )

詩人、小説家。本名冨田三樹(とみたみき)。東京生まれ。早稲田(わせだ)大学露文科卒業。少年時代旧満州(中国東北地方)での生活体験に基づいて、戦争の無残さと自身の身体的不自由さとによる内面性がまず詩作品の『東京午前三時』(1966。H氏賞)、高見順(たかみじゅん)賞受賞の『わがキディ・ランド』(1970)に結実する。その後小説に転じ、『鶸(ひわ)』(1972)で芥川(あくたがわ)賞を受賞。連作小説集『砲撃のあとで』(1973)のほか『震える舌』(1975)、『胸、くるしくて』(1976)、『かれらが走りぬけた日』(1978)、『野いばらの衣』(1979)、『馭者(ぎょしゃ)の秋』(1985。平林たい子賞)、『小噺(こばなし)集』(1988)、『野鹿のわたる吊橋』(1992)などがある。また、1994年(平成6)心臓発作で緊急入院した体験を経て『生還の記』(同年)を刊行した。その後も『路地』(1997。谷崎潤一郎賞)、『裸足(はだし)と貝殻』(2001。読売文学賞)、『わが青春の詩人たち』(2002)を発表、活発に活動を続けている。2006年度日本芸術院恩賜賞受賞。[金子昌夫]
『『三木卓詩集1957~1980』(1981・れんが書房新社) ▽『小噺集』(1988・文芸春秋) ▽『路地』(1997・講談社) ▽『裸足と貝殻』(1999・集英社) ▽『わが青春の詩人たち』(2002・岩波書店) ▽『野いばらの衣』(講談社文芸文庫) ▽『馭者の秋』『野鹿のわたる吊橋』(集英社文庫) ▽『生還の記――心筋梗塞に襲われて』(河出文庫) ▽『砲撃のあとで』『かれらが走りぬけた日』(集英社文庫) ▽『震える舌』(新潮文庫) ▽宮下拓三著『三木卓の文学世界』(1995・武蔵野書房)』

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