ブレザー(読み)ぶれざー(英語表記)blazer

翻訳|blazer

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブレザー」の意味・わかりやすい解説

ブレザー
ぶれざー
blazer

軽量で、スポーティーなジャケットのこと。炎とか、炎のように光り輝くという意味のブレイズblazeの派生語。元来、ケンブリッジ大学のボート部の選手が着用した緋(ひ)色のジャケットで、1880年代からブレザーの名が使われた。また鮮かな縦縞(たてじま)でつくられた上着ゆえにその名があるとの説もある。テーラード・カラー、ダブルかシングルの打合せ、左胸のポケットのクラブ・バッジ紋章)、金属製のボタン、両脇(わき)の張付けポケットなどがおもな特徴としてあげられる。また、伝統的にフラノ地がよく使用され、赤のほか紺、白、黒、ベージュ、グレーなどの無地を中心として、縞(しま)、格子綾織(あやおり)のものもある。東京オリンピックの日本の選手団の制服にも採用されたように、スポーツ団体の制服をはじめ、通学服、カジュアル・ウエア、レジャー・ウエアとして、年齢、性別に関係なく着用されるようになった。

[田村芳子]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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