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不渡り ふわたり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

不渡り
ふわたり

手形,小切手支払人が,適法な支払呈示をしたにもかかわらず,支払われなかったこと。不渡りになったものを不渡り手形,不渡り小切手という。これら手形または小切手の所持人は,適法な時期に支払拒絶証書などをもって証明し (手形法 44,77条1項4号,小切手法 39,40) ,裏書人,振出人その他の債務者に対しさかのぼって償還の請求ができる。不渡りの事由には,資金不足,取引なしを理由とするもの (いわゆる1号不渡り事由) と,契約不履行,詐取,紛失,盗難,印鑑相違,偽造,変造,金額欄記載方式相違,約定用紙相違などを理由とするもの (いわゆる2号不渡り事由) とがある (このほか,不渡り報告・不渡り処分の対象外とされている,適法な呈示でないことなどを理由とする0号事由がある) 。手形交換所で呈示された手形,小切手が6カ月以内に2回不渡りになった場合には,約束手形または小切手の振出人,または為替手形の引受人は不渡り処分を受け,同手形交換所加盟銀行との取引を2年間停止される。

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デジタル大辞泉の解説

ふ‐わたり【不渡り】

支払いのための呈示がなされた手形・小切手が、支払銀行によって支払いを拒絶されること。また、その手形・小切手。「不渡りを出す」

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世界大百科事典 第2版の解説

ふわたり【不渡り】

商取引の支払手段として一般に使用されている手形(小切手を含む。以下同)は現金に代わる一種の有価証券であるが,取立てのため呈示された手形が支払場所に指定された支払銀行から預金不足などを理由に支払を拒絶されたものを,不渡り手形あるいは単に不渡りという。手形決済の仕組みは,最終手形所持人が取引銀行にその取立てを委任し,取引銀行は手形交換所を通してこれを呈示して支払を受け,取立人の預金口座に入金することで完了するが,支払人の当座預金残高が不足していると手形の引落しはできず,不渡りの付箋が貼付されて手形交換所および取引銀行を経由して取立依頼人(最終手形所持人)に返却される。

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大辞林 第三版の解説

ふわたり【不渡り】

手形や小切手が、その支払いを受けることができないこと。また、その手形・小切手。 「 -を出す」

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世界大百科事典内の不渡りの言及

【倒産】より

…企業が経営に行き詰まり,正常な営業活動の継続ができなくなった〈企業の破局〉状態をいう。具体的には,(1)決済資金の裏づけがないため不渡り(その手形,小切手を不渡手形という)を出した法人または個人企業が6ヵ月以内に2回目の不渡手形を出して銀行取引停止処分を受けることにより表面化することが多い。そのほか,(2)会社更生法の適用を申請したり破産申請をしたとき,(3)商法381条による会社整理,和議法による整理状態になったとき,(4)債権者会議を開催し内整理(これは法律によるものではない)を行ったとき,を倒産というが,倒産という言葉は法律用語でも学問用語でもない。…

※「不渡り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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