中原誠(読み)ナカハラマコト

デジタル大辞泉 「中原誠」の意味・読み・例文・類語

なかはら‐まこと【中原誠】

[1947~ ]将棋棋士。16世名人宮城の生まれ。昭和47年(1972)大山康晴を破って名人となる。昭和52年(1977)には名人・十段王位王将棋聖の五冠王となるが、棋王戦で加藤一二三ひふみに敗れ、当時の全タイトルとなる6冠制覇は果たせなかった。タイトル獲得64期は歴代3位。永世名人・永世十段・永世王位名誉王座永世棋聖。→17世名人谷川浩司

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「中原誠」の意味・わかりやすい解説

中原誠
なかはらまこと
(1947― )

将棋棋士。鳥取県気高(けたか)郡(現、鳥取市)に生まれ、宮城県塩竈(しおがま)市で育つ。5歳で将棋を覚え、1957年(昭和32)高柳敏夫八段に入門。1965年秋に四段、以後順調に昇段、1970年八段。1973年九段。1968年第12期「棋聖戦」で故山田道美(みちよし)九段から初のタイトルを獲得。1972年第31期「名人戦」で大山康晴(やすはる)名人を破り24歳で名人位につき以来連続9期、通算15期名人位にあり1976年に「十六世名人」の資格を得た。

 1974~1976年、日本将棋連盟副会長、2003年(平成15)より2005年まで会長。タイトル獲得は名人、十段、王将、棋聖、王位、棋王王座の合計64期。「中原自然流」とうたわれ、強さ、棋風の評価が高い。2008年紫綬褒章(しじゅほうしょう)受章。2009年2月引退。

原田泰夫

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中原誠」の解説

中原誠 なかはら-まこと

1947- 昭和後期-平成時代の将棋棋士。
昭和22年9月2日生まれ。昭和32年高柳敏夫に入門。40年4段,48年9段。47年名人位につき(通算15期),51年16世名人の資格をえる。53年五冠王。タイトル,優勝はあわせて80をこえ,大山康晴時代のあとに中原時代を画した。永世棋聖,永世十段,永世王位,名誉王座。棋風は「自然流」とよばれる。平成15年日本将棋連盟会長。21年引退。鳥取県出身。日大桜ケ丘高卒。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中原誠」の意味・わかりやすい解説

中原誠
なかはらまこと

[生]1947.9.2. 塩竈
将棋棋士。 16世名人。高柳敏夫門下。 1970年8段に昇進。 72年第 31期名人戦で挑戦者となり,24歳の若さ大山康晴名人から名人位を奪う。 76年 16世永世名人の資格を得る。棋風は合理的で「自然流」と呼ばれる。

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