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中村伝九郎(初代) なかむら でんくろう

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

中村伝九郎(初代) なかむら-でんくろう

1662-1713 江戸時代前期-中期の歌舞伎役者,座元。
寛文2年生まれ。初代中村勘三郎の長男勘九郎の子。延宝6年4代中村勘三郎を襲名し7年間中村座の座元をつとめた。貞享(じょうきょう)元年3代勘三郎の子竹松(5代勘三郎)に座元をゆずって中村伝九郎と改名した。舞踊にすぐれ,奴荒事(やつこあらごと)の開山(かいさん)といわれた。当たり役は奴丹前(やっこたんぜん),朝比奈(あさひな)など。正徳(しょうとく)3年10月25日死去。52歳。江戸出身。初名は中村勘太郎(初代)。別名に猿若伝九郎。俳名は舞鶴。

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朝日日本歴史人物事典の解説

中村伝九郎(初代)

没年:正徳3.10.25(1713.12.12)
生年:寛文2(1662)
江戸前・中期の歌舞伎役者。幼名勘太郎。俳名舞鶴。初代中村勘三郎の長男初代勘九郎の子。寛文7(1667)年江戸中村座で中村勘太郎の名で初舞台。延宝6(1678)年に4代目勘三郎を襲名して中村座座元となった。貞享1(1684)年3代目勘三郎の子竹松に座元を譲り,中村伝九郎と改名する。武道,荒事,所作事にすぐれ,「奴丹前の開山」と称された。特に,元禄らしい荒々しさと滑稽を含んだ朝比奈の役は「大磯通」を始め,「兵根元曾我」「けいせい浅間岳」などが大当たりで,彼の工夫による糸鬢,鎌髭,猿隈,素袍の鶴の丸紋,語尾に「だもさ」と付けるモサ詞は,朝比奈の型として今に伝わっている。小柄で物言いが固く,男性に好まれたという。伝九郎の名跡は,大正期の6代目まで続いた。<参考文献>『歌舞伎評判記集成』1・2期,『明和伎鑑』(『日本庶民文化史料集成』6巻)

(加藤敦子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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