中綱湖(読み)なかつなこ

日本歴史地名大系 「中綱湖」の解説

中綱湖
なかつなこ

[現在地名]大町市大字平

現大町市の北部仁科にしな三湖の青木あおき湖と木崎きざき湖の中間の湖で、面積〇・一四平方キロという小湖である。最大深度一二メートルで、湖底堆積物が多く老年期の湖。この湖は仁科三湖中淡水海綿の最も多い生息地とされてきた。

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改訂新版 世界大百科事典 「中綱湖」の意味・わかりやすい解説

中綱湖 (なかつなこ)

長野県北西部,大町市にある湖。地形的には糸魚川-静岡構造線に沿った断層湖で,仁科三湖の中では中央に位置する。面積0.14km2の小さな湖で,堆積によって浅くなり,水深は最深部でも12mにすぎない。湖の標高は815mで,冬には全面結氷する。湖岸には水草がよく繁茂し,ヘラブナフナなどの魚類も多い。四季を通じて釣りが行われるが,冬の湖上穴釣りはとくに有名である。JR大糸線簗場(やなば)駅から100m。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「中綱湖」の意味・わかりやすい解説

中綱湖
なかつなこ

長野県北西部、大町市北部にある小湖。仁科三湖(にしなさんこ)の一つ。糸魚川‐静岡構造線(いといがわしずおかこうぞうせん)に沿う構造湖で、西側は後立山(うしろたてやま)の山麓(さんろく)が迫り急斜面をなすが、東側は緩傾斜で湖岸を国道148号やJR大糸線が走り、近世糸魚川街道(千国(ちくに)街道)も湖岸を通っていた。面積0.14平方キロメートル、周囲2キロメートル、最深部12メートル。冬は結氷しワカサギ穴釣りができる。大糸線簗場(やなば)駅下車。

[小林寛義]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中綱湖」の意味・わかりやすい解説

中綱湖
なかつなこ

長野県大町市北部,後立山連峰東麓にある湖。面積 0.14km2。湖面標高 812m。仁科三湖のなかで最小。この青木湖と木崎湖の中間に位置し,ちょうど2つの湖をつなぐという意味から「中つなぎ」「中つな」となったといわれる。ヘラブナ,フナなどが生息し,冬季は穴釣りが行われる。西岸にはスキー場やホテルがある。

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百科事典マイペディア 「中綱湖」の意味・わかりやすい解説

中綱湖【なかつなこ】

長野県北部の仁科(にしな)三湖の一つ。標高815m,面積は3湖中最小の0.14km2,最深12m。中栄養湖。冬結氷し,スケートや氷上の穴釣に適する。スイレン等水生植物が多い。

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デジタル大辞泉プラス 「中綱湖」の解説

中綱湖

長野県大町市北部、青木湖の南にある湖。仁科三湖のひとつとして環境省の重要湿地に選定されている。面積約0.14平方キロメートルで、3つの湖のうち最小。

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事典・日本の観光資源 「中綱湖」の解説

中綱湖

(長野県大町市)
仁科三湖」指定の観光名所。

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