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中西部太平洋まぐろ類委員会 ちゅうせいぶたいへいようまぐろるいいいんかいWestern and Central Pacific Fisheries Commission; WCPFC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中西部太平洋まぐろ類委員会
ちゅうせいぶたいへいようまぐろるいいいんかい
Western and Central Pacific Fisheries Commission; WCPFC

2000年に南太平洋フォーラム漁業機関主催の多国間ハイレベル会合で採択された「西部および中部太平洋における高度回遊性魚類資源の保存および管理に関する条約」(中西部太平洋まぐろ類条約。2004発効)に基づき設立された地域的漁業管理機関。事務局所在地はミクロネシア連邦ポンペイ。中西部太平洋における,ビンナガクロマグロメバチカツオキハダなど高度回遊性魚類資源の保存および持続可能な利用を確保することを目的として,総漁獲可能量の決定を含む保存管理措置の採択などを行なう。2012年4月の時点で加盟国は,アメリカ合衆国,オーストラリア,カナダ,中国,日本,フランスなど 24ヵ国・地域およびヨーロッパ連合

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中西部太平洋まぐろ類委員会
ちゅうせいぶたいへいようまぐろるいいいんかい
Western and Central Pacific Fisheries Commission

西部および中部太平洋で、マグロやカツオなどを主とした高度回遊性魚類資源の持続可能な漁業管理を目的に組織された地域漁業管理機関。略称WCPFC。委員会は調査分野や特定水域によって分けられた下部組織である小委員会の勧告に基づき、総漁獲許容量(TAC:Total Allowable Catch)や漁獲努力量、資源回復のための保存管理措置などを決定している。事務局はミクロネシアのポンペイにある。2000年に採択され、2004年6月に発効した、西部及び中部太平洋における高度回遊性魚類資源の保存及び管理に関する条約Convention on the Conservation and Management of Highly Migratory Fish Stocks in the Western and Central Pacific Oceanに基づいて設立された。日本についての条約発効(加盟)は2005年(平成17)。2014年6月時点の条約締約(加盟)国・地域は、オーストラリア、カナダ、韓国、キリバス、クック諸島、中国、ナウル、ニュージーランド、フィジー、フランス、ミクロネシア、ヨーロッパ連合(EU)など26。なお、北緯20度以北の管理水域に分布する魚種に関する措置は、北小委員会の決定に基づいて行われている。北小委員会への参加国は、日本をはじめ、アメリカ、カナダ、韓国などの9か国・地域で、おもな対象魚種は、ビンナガ、クロマグロ、メバチ、カツオ、キハダ、スマ、ミナミマグロ、ソウダガツオ、シマガツオ、マカジキ、バショウカジキ、メカジキ、シイラ、海洋性サメである。
 太平洋クロマグロ(ホンマグロ)の資源枯渇が深刻化しており、科学的根拠に基づいた長期的な資源回復計画が求められている。2014年9月に開かれた北小委員会では、30キログラム未満の未成魚の漁獲量を2002年から2004年の平均値より50%削減することを柱とした緊急課題に対して参加国の合意が得られ、将来的な太平洋クロマグロの資源回復に向けて大きな一歩を踏み出した。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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