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乳香 ニュウコウ

5件 の用語解説(乳香の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

にゅう‐こう〔‐カウ〕【乳香】

カンラン科の常緑高木。また、その樹脂。葉は羽状複葉。白色または淡紅色の小花を円錐状につける。北アフリカの原産。樹脂は芳香があり、古代エジプト時代からの薫香料。

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百科事典マイペディアの解説

乳香【にゅうこう】

紅海沿岸産のカンラン科の植物から得られるゴム質を含んだ樹脂。黄色透明の堅い塊状物で,炭火上に投入すれば芳香を放つ。没薬とともに古代オリエント,エジプトの代表的香料で,薫香(くんこう)として使用された。
→関連項目キオス[島]

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世界大百科事典 第2版の解説

にゅうこう【乳香 frankincense】

オリバナムolibanumともいい,中国では薫陸香(くんろくこう)という。カンラン科ボスウェリアBoswellia属の木,特にニュウコウジュB.carteiiから採れる芳香ゴム樹脂。また,地中海地方原産のウルシ科のPistacia lentiscusから採れる樹脂をいうこともあり,こちらは英語でマスティックmastic,中国では洋乳香と呼ばれる。ともに幹に切り傷をつけ流れ出た液汁が空気にふれて凝固したもので,黄あるいは緑色,黄褐色のものもある。

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大辞林 第三版の解説

にゅうこう【乳香】

カンラン科の常緑高木。また、その樹脂。北アフリカ原産。樹脂を薫陸くんろくといい、香料を製し、また下痢などの薬とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

乳香
にゅうこう

英語ではオリバナムという。南アラビアの海岸地方や、東アフリカソマリランドに産するカンラン科のある種の木から滲出(しんしゅつ)する芳香性の樹脂で、ミルクがしたたり固まったような色と形をしているところからこの名があり、燃やすと甘く優雅な香りを発する。没薬(もつやく)とともに古代エジプトで使われ始めた最古の貴重な薫香料(インセンス)で、当時乳香は「神のもの、さらに神そのもの」と考え、天や神を祀(まつ)る際これを薫ずることが最上不可欠とされていた。今日でも乳香の芳香成分は、東洋調香水(香水)や高級線香の香りづくりに欠かせない香料となっている。[梅田達也]

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世界大百科事典内の乳香の言及

【ボスウェリア】より

…カンラン科ニュウコウ属Boswelliaの樹木で,約25種あり,熱帯アフリカの乾燥地帯に多く,また数種が西アジアからインドに分布する。幹上に芳香性の樹脂を出すものがあり,これは乳香(英名frankincense,olibanum)と呼ばれて,同じ科のコンミフォラ属Commiphoraの樹脂である没薬(もつやく)とともに,古くから宗教的儀式の薫香として用いられ,聖書にも記されている。アラビア半島南部,ソマリランドのB.carteri Birdw.はその代表的樹種で,高さ数mの小高木,羽状複葉をもつ。…

【カンラン(橄欖)】より

…樹脂は香,薬用,油脂原料に用いられる。聖書にも出てくる乳香(にゆうこう),没薬(もつやく)はそれぞれカンラン科ボスウェリアBoswelliaおよびコンミフォラ属Commiphoraの樹木の樹脂で,古くから祭式の香として用いられた。また木材としても広く利用され,なかでも熱帯西アフリカのオクメAucoumea klaineana Pierre(英名okoume)の材は淡色,軽軟で加工しやすい良材である。…

【香料】より

…こうしてヨーロッパ人による大航海時代が展開されたのであるが,すべては南アジアのスパイス獲得と支配から出発したのであった。 と言えば簡単なようであるが,紀元前の古代オリエントとエジプトが,アラビア南部と東アフリカ奥地とつながりがあったのは,乳香没薬(もつやく)と実体不明の肉桂(シナモン,カシア)のためである。紀元前後にローマ人,ギリシア人が,インド洋のモンスーンを利用しインド渡海を敢行したのは,胡椒を中心とするインドの薬物,化粧料,木綿,中国の絹などの獲得のためであった。…

【ボスウェリア】より

…カンラン科ニュウコウ属Boswelliaの樹木で,約25種あり,熱帯アフリカの乾燥地帯に多く,また数種が西アジアからインドに分布する。幹上に芳香性の樹脂を出すものがあり,これは乳香(英名frankincense,olibanum)と呼ばれて,同じ科のコンミフォラ属Commiphoraの樹脂である没薬(もつやく)とともに,古くから宗教的儀式の薫香として用いられ,聖書にも記されている。アラビア半島南部,ソマリランドのB.carteri Birdw.はその代表的樹種で,高さ数mの小高木,羽状複葉をもつ。…

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