コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

事実たる慣習 じじつたるかんしゅう

2件 の用語解説(事実たる慣習の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

事実たる慣習
じじつたるかんしゅう

一般社会に存在する慣習であるが,まだ法的拘束力までは認められていない程度の慣習をいう。慣習法とは異なるので法律と同一の効力は有しないが (法例2) ,公序良俗に反しない事実たる慣習任意法規に優先して解釈の基準となる (民法 92) 。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

じじつたるかんしゅう【事実たる慣習】

法例2条は,公序良俗に反しないことを条件に,法令の規定によってとくに慣習によるべしと定められている場合および法令になんの規定もない事項に限り,〈法律と同一の効力〉を慣習に認めている。これを〈慣習法〉と呼ぶのに対し,民法92条の規定する慣習を〈事実たる慣習〉と呼ぶ。前者が人々の法的確信を伴う慣習であるのに対し,後者はそれを伴わなくともある狭い範囲で事実上行われる慣習であればよいとされる。(1)公の秩序に関せざる規定(任意規定)と異なる慣習(事実たる慣習)がある場合,法律行為当事者がこれに従うという意思を有するものと認められるとき(ただし,これを文字どおり解すると,任意規定と異なる意思を表示したときはその意思に従うと規定する民法91条と重複するので,この点は〈当事者がとくに慣習を排斥しない限り〉と解釈されている),その慣習は法律行為解釈の基準として適用される(民法92条)。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

事実たる慣習の関連キーワードAUP外国判決公序良俗無名契約公序良俗猥褻絶対的免責危険水俣病第1次訴訟特許法上の発明

今日のキーワード

日本政策投資銀行

1999年に日本開発銀行と北海道東北開発公庫を統合し、発足した政府系総合政策金融機関。一般の金融機関が行なう金融などを補完・奨励し、長期資金の供給などを行ない、日本の経済社会政策に金融上で寄与していく...

続きを読む

コトバンク for iPhone