二の町(読み)ニノマチ

デジタル大辞泉 「二の町」の意味・読み・例文・類語

に‐の‐まち【二の町】

《「町」は等級・階級の意》第二級。二流どころ。
「顔は少々―だけれど」〈秋声仮装人物

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精選版 日本国語大辞典 「二の町」の意味・読み・例文・類語

に【二】 の 町(まち)

  1. ( 「町」は等級、階級の意 ) 第二級。二流どころ。「上(かみ)の町」に対していう。
    1. [初出の実例]「やむごとなく、切(せち)にかくし給べきなどは〈略〉深くとりおき給べかめれば、二のまちの心やすきなるべし」(出典源氏物語(1001‐14頃)帚木)

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日本歴史地名大系 「二の町」の解説

二ノ町
にのちよう

[現在地名]村上市二之にの町・三之さんの

旧村上城二ノ丸にあたり、城の北西方にある。堀と土塁がコの字形をなし、郭内に侍屋敷が配されていた。道は南隅の中ノ門からほぼ北に一九二間延び、小石垣こいしがき門に達する町並正保(一六四四―四八)の城下絵図(国立公文書館蔵)には、臥牛がぎゆう山上城郭本丸・二ノ丸・三ノ丸と書かれ、山麓の郭には侍町とのみ記す。「松平直矩公御代記」寛文二年(一六六二)三月二二日条に二ノ丸の侍屋敷の記事がみえる。


二ノ町
にのまち

[現在地名]久居市二ノ町

ほん町の東裏通りにあたる。職人町で、指物師・細工師などの職人が多く居住したらしく、現在も家業を継ぐ家が六軒残っている。町の中央部で東に突出た所に、藩主の菩提寺ぎよくせん寺がある。延宝七年(一六七九)寺地を与えられ、現津市西来せいらい寺第一四世秀全を招いて開基とした。天台真盛宗。当初玉泉ぎよくせん寺と称したが、宗家津藩主の和泉守に遠慮して泉をに改めた。


二の町
にのまち

[現在地名]八代市ふくろ町・ほん町一丁目

城の東に位置する。上魚の棚かみうおのたな石原いしわら町・千仏せんぶつ町を含む町屋で、北はみやの町、東はふくろ丁、南は本町、西はなが丁で、南北に形成されている。


二ノ町
にのちよう

[現在地名]水戸市城東じようとう二丁目

東はさんノ町、西はいちノ町。もと内河崎うちかわさきともいい、元禄三年(一六九〇)佐野八兵衛前町を二ノ町と名付けた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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