内科学 第10版 「二酸化炭素中毒」の解説
二酸化炭素中毒(有機物質中毒)
定義・概念
レーヨンおよびセロファン製造で溶剤として使用され,蒸気の吸入による中毒が多い.
臨床症状
急性中毒では頭痛,興奮,失調性歩行,四肢麻痺,痙攣,意識障害などをきたし,慢性中毒ではポリニューロパチー,網膜症,脳血管障害などを呈する.
治療
急性期には必要に応じて酸素吸入,人工呼吸,輸液(10%チオ硫酸ナトリウムおよび10%グルコン酸カルシウムの投与)を行う.[内野 誠]
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報