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京職 きょうしき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

京職
きょうしき

令制における官制で,京師の民政を司った機関。初見は天武 14 (685) 年。京師を左右両京に分け,左右両京職をおいてこれを管轄させた。大夫,亮,進,属の4等官および坊令などの職員がおかれ,京内の戸口名籍を司り,課役を徴収し,官設の市を統轄し,警察,訴訟を司ったが,平安時代には衰微して,その権限は縮小し,警察・裁判権は検非違使 (けびいし) に移った。

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デジタル大辞泉の解説

きょう‐しき〔キヤウ‐〕【京職】

律令制で、京都の司法・警察・民政などをつかさどった役所。左京職・右京職に分かれ、長官を大夫(だいぶ)という。みさとづかさ。

きょう‐しょく〔キヤウ‐〕【京職】

きょうしき(京職)

みさと‐づかさ【職】

きょうしき(京職)

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百科事典マイペディアの解説

京職【きょうしき】

律令制時代の官司。都の司法・行政・警察をつかさどる。平安時代に警察権が検非違使(けびいし)に移った後は有名無実化した。

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうしき【京職】

日本古代において京域内を統轄するため,一般の地方行政組織(国郡制)とは別に特別に置いた官司。京職のことは685年(《日本書紀》天武14年3月条)に初めてみえるから,日本の古代京域は天武天皇飛鳥浄御原宮の造営に伴って形成されたものであるらしい。京師を左右に分かちそれぞれに京職を設けることは,701年(大宝1)の大宝令発布以降の藤原京においてであるといわれ,以後の都城にうけつがれた。養老令によると,左右京職にはそれぞれ大夫(長官)1人,亮(次官)1人,大進(判官)1人,少進2人,大属(主典)1人,少属2人がおり,これら四等官のほかに坊令12人,使部,直丁が配されている。

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大辞林 第三版の解説

きょうしき【京職】

律令制で、左京職・右京職に分かれ、京都の司法・警察・民政などをつかさどった役所。みさとづかさ。 〔「きょうしょく」と読めば別語〕

きょうしょく【京職】

江戸時代、京都所司代のこと。 〔「きょうしき」と読めば別語〕

みさとづかさ【京職】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

京職
きょうしき

古代律令(りつりょう)国家における京の行政をつかさどった官司。和訓は「みさとのつかさ」。早く天武(てんむ)朝の飛鳥(あすか)京に京職が置かれたが、機構的に整ってくるのは藤原京以後である。当初単一の京職であったが、大宝令施行後、京域を朱雀(すざく)大路で東西に分け、左京職・右京職となった。左右京職にそれぞれ大夫(たいふ)以下の四等官と坊令(ぼうれい)を任じた。大夫は、京内の戸口、戸籍、田宅、租税、身分、訴訟、交易、兵士、道橋など広範囲の職務にあたった。京畿内(きょうきない)七道諸国と総称される律令制の行政組織において、京職は国司とほぼ対応する位置を占めた。坊令は京内条坊の坊ごとに置いた。平安時代、律令国家の衰退に伴い、司法、検察の権限は弾正台(だんじょうだい)や検非違使(けびいし)にとってかわられた。[八木 充]

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世界大百科事典内の京職の言及

【巷所】より

…しかし11世紀後半になると,条坊内部の土地と区別された巷所が出現する。政府は道路を管理する京職(きようしき)に命じて巷所を禁止する方針をとっており,初期の巷所,特に小規模のものは不安定であった。しかし巷所はますます増大し,13世紀末から14世紀初めごろに,政府は巷所禁止の原則を放棄した。…

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