伊吹島(読み)いぶきじま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

伊吹島
いぶきじま

香川県西端,観音寺市に属し,燧灘 (ひうちなだ) に浮ぶ隆起海食台の島。最高点は 122m。花崗岩上に集塊岩輝石安山岩玄武岩,中新世の砂岩がある。周囲の海岸は高さ 30~100mの海崖で,海食洞洞門,海食台などがみられ,平滑扁平な海食礫が豊富。土壌がきわめて薄く,地下水がないので,天水を井戸にためて使用していたが,1984年に海底送水パイプが完成。煮干しいわしが特産。観音寺港から定期船が通う。面積 1.05km2。人口 1020 (2000) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

伊吹島
いぶきじま

香川県西部、観音寺(かんおんじ)市に属し、観音寺港沖西方約10キロメートルの燧灘(ひうちなだ)に浮かぶ孤島。台地状で、花崗岩(かこうがん)上に集塊岩や輝石安山岩がのり、海岸部は崖(がけ)になっている。面積1.05平方キロメートル、最高点121メートル。集落は島の中央の鞍部(あんぶ)に立地する。漁業と畑作農業を行い、カタクチイワシの漁獲量は多い。パッチ網、二艘巻揚繰巾着網(にそうまきあぐりきんちゃくあみ)、船引網、敷網などにより漁獲し、煮干しに加工され全国に出荷される。かつては若者組の名残(なごり)の「連(れん)」や宿親(やどおや)の制度など、民俗学上貴重な伝統を伝えていた。1994年(平成6)より、観音寺港から旅客船が通じている。人口739(2009)。[稲田道彦]
『『伊吹島の民俗』(1991・香川民俗学会)』

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世界大百科事典内の伊吹島の言及

【燧灘】より

…東西約60km,南北約30kmのほぼ長方形をなし,平均深度18.6m。島はほとんどないが,伊吹島(香川県),魚(さかな)島,四阪島,大島(以上,愛媛県)などの小島が散在する。イワシ,タイ,サワラ,アサリ,小エビなどの漁業が盛んで,とくに伊吹島はカタクチイワシのパッチ網漁業で知られ,それを加工する煮干し工場が島の周囲に建ち並んでいる。…

※「伊吹島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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