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…国家所有地としての公田においても仮作制が行われた。土地の借用と地代の納入の形態をとるこうした制度は,六朝時代の豪族の土地でも行われ,耕作する農民は佃客と呼ばれた。漢・六朝の豪民・豪族の大土地所有の耕作農民としては奴婢が非常に重要な位置を占め,一方自己の土地を所有してみずから耕す自作農も多数存在していた。…
…中国において,一般的用語としては小作人を意味し,漢代豪族の大土地所有の耕作者にまでさかのぼることができる。西晋(3世紀半ば)以降,佃客の呼称もあらわれるが,なお主家の家籍に付けられていて家内奴隷に近かったらしい。佃戸が基本的な生産の担い手として土地制度史上重要になってくるのは宋(10世紀)以後で,均田制にかわって私的大土地所有が発展,佃戸制が普及した。…
※「佃客」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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