日本歴史地名大系 「入野松原」の解説
入野松原
いりののまつばら
土佐湾西岸に発達した第一の砂浜海岸、入野ノ浜の背後に繁茂する松林。入野ノ浜は
「西浦廻見日記」に「昔ハ入野の松原六十余町続て吹上川迄生たりしが、亥の大変に松原こけて砂原となれりとぞ、すべて此浜本田なりしがその時に浜となれりと云、此松は秦氏の老谷忠兵衛罪徒をして植しめしよしいへり」とあり、天正年中(一五七三―九二)長宗我部元親の家臣谷忠兵衛が中村城代のとき囚人を使役して松を植えたと伝える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報