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六議 りくぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

六議
りくぎ

大宝,養老の名例律にみえる刑事法上の特権を与えられる6つの資格。 (1) 議親,(2) 議故,(3) 議賢,(4) 議能,(5) 議功,(6) 議貴に分れ,皇族,高位者,国家皇室に対する功労者がこれに該当している。日本律の母法である唐律においては八議であったが,日本律編纂者は,勤,議賓の2項目を削っている。議とは,その者が死刑にあたる罪を犯した場合に,裁判官は,事実を明らかにし,それに該当する刑を指摘するが,なお判決を下さず,天皇に奏上し,さらに太政官の会議に付して,奏裁によって刑を定める手続をいう。「刑ハ大夫ニ及ハス」の思考より生じた特殊刑事手続である。なお六議の人は,このほかにも,流罪以下は,1等を減じられ,また審理手続,拘禁手続などにおいても,さまざまな特例が認められていた。 (→八虐 )

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デジタル大辞泉の解説

りく‐ぎ【六議】

律令制で、刑の減免など刑法上の特典を受ける六種の資格。天皇・皇后などの親族である議親、天皇と特別の関係を持つ議故、特に徳行のある議賢、特に才能のある議能、特に勲功のある議功、三位以上の官人である議貴の六種。→八議

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世界大百科事典 第2版の解説

ろくぎ【六議】

日本律の適用に際し,〈議〉という特典をうける6種類の身分上の資格。すなわち議親(天皇の一定範囲の血族と姻族),議故(天皇の多年の側近で,特別な待遇をうけている者),議賢(賢人君子で徳行の大なる者),議能(大政治家として優れた能力をもつ者),議功(軍人や海外使節として功績顕著なる者),議貴(三位以上の者)をいう。日本律の六議は,唐律の議のうち,第7の議勤を第5の議功に併せ,かつ第8の議賓を削って六議としたものである。

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大辞林 第三版の解説

りくぎ【六議】

律の適用の際に刑法上の優遇措置「議」を受ける六種の資格。議親(特定の範囲内の天皇の親族)、議故ぎこ(天皇の古くからの側近)、議賢(賢人・君子)、議能(すぐれた政治家・指揮官)、議功ぎくう(征討・遣使などで功勲ある者)、議貴(三位以上の者)の六種の総称。

ろくぎ【六議】

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