コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

六阿弥陀 ろくあみだ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

六阿弥陀
ろくあみだ

行基 (ぎょうき) の作と伝えられる阿弥陀仏の像を安置した6つの寺院をいう。すべて江戸ないし江戸近郊にあり,元禄年間 (1688~1704) 頃からこれらの寺に彼岸の時期に参詣する風習が盛んとなった。そののち,現在の港区や目黒区あたりにも,新たに六阿弥陀が設けられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ろく‐あみだ【六××陀】

6か所の阿弥陀仏。春秋の彼岸に参詣すれば利益があるとされ、江戸の町中や近郊にあったものが有名。 春》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ろくあみだ【六阿弥陀】

行基作と伝える阿弥陀像をもつ東京近郊の六つの寺。すなわち王子の西福寺、沼田の恵明寺(古くは延命寺)、滝野川の無量寺、田端の与楽寺、上野の常楽院、亀戸の常光寺。春秋の彼岸に参詣すると利益が大きいとされる。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

六阿弥陀
ろくあみだ

阿弥陀仏を安置する六つの寺を巡拝すること。元禄(げんろく)(1688~1704)のころから行基(ぎょうき)作と伝える阿弥陀像を祀(まつ)る以下の六か寺を春秋の彼岸(ひがん)に参詣(さんけい)して歩くことが盛んに行われたことに始まる。すなわち、一番西福(さいふく)寺(東京都北区豊島(としま)、真言(しんごん)宗豊山(ぶざん)派)、二番延命(えんめい)寺(のち恵明(えみょう)寺に合併。足立(あだち)区江北、単立)、三番無量(むりょう)寺(北区西ヶ原、真言宗豊山派)、四番与楽(よらく)寺(北区田端、真言宗豊山派)、五番常楽(じょうらく)院(調布市西つつじが丘、天台宗。深大寺(じんだいじ)に合併)、六番常光(じょうこう)寺(江東(こうとう)区亀戸(かめいど)、曹洞(そうとう)宗)である。後世これに擬して江戸の西郊にも大養(だいよう)寺(港区虎ノ門、浄土宗)、善長(ぜんちょう)寺(鑑蓮社善長寺。港区芝公園、浄土宗)、春林(しゅんりん)寺(のち西林寺。焼失)、正覚(しょうがく)寺(港区高輪(たかなわ)、浄土宗)、正源(しょうげん)寺(港区白金(しろがね)、単立)、祐天(ゆうてん)寺(目黒区中目黒、浄土宗)などの西方(せいほう)六阿弥陀や、了学(りょうがく)寺(現存せず。千代田区麹町(こうじまち)の心法(しんぽう)寺、港区赤坂の浄土寺を入れる場合もある。いずれも浄土宗)、西念(さいねん)寺(新宿区若葉、浄土宗)、高徳(こうとく)寺(港区北青山、浄土宗)、善光(ぜんこう)寺(港区北青山、浄土宗)、梅窓(ばいそう)院(梅窓院宝樹寺。港区南青山、浄土宗)、龍泉(りゅうせん)寺(港区南青山、浄土宗)などの山の手六阿弥陀が創定され、また鎌倉にも長谷寺(はせでら)の阿弥陀堂をはじめとする鎌倉六阿弥陀を生じた。[森 章司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

六阿弥陀の関連キーワード清水寺(きよみずでら 島根県)高蔵寺(宮城県)松久 宗琳浄土教美術藤原顕季常光寺西福寺浄土宗滝野川延命寺無量寺長寿寺真如堂法成寺沼田田端亀戸院朝院慶康助