内陸砂丘(読み)ないりくさきゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「内陸砂丘」の意味・わかりやすい解説

内陸砂丘
ないりくさきゅう

大陸内部の砂漠に発達する砂丘で、湿潤地域の海岸や河畔湖畔の砂丘に対応して使用される用語。砂漠にみられる。砂の堆積(たいせき)による地形は砂丘のほかにも起伏のない砂床(さしょう)がある。両者をあわせたものが砂砂漠であるが、その面積は意外に狭く、アラビア砂漠で30%、サハラ砂漠で20%以下、アメリカ合衆国では1%以下である。砂砂漠の砂の起源は、花崗(かこう)岩や砂岩の風化したもの、山麓(さんろく)に堆積した砂礫(されき)、多雨期に河床や湖に運ばれた砂などさまざまである。砂丘の形態は、その堆積する基盤の性状、風向風力、供給される砂の量などにより異なるが、(1)三日月状で両端風下に延びるバルハン砂丘、(2)風向に直交する横列砂丘、(3)風向に平行な線状砂丘、(4)塊状砂丘、(5)障害物に関係した砂丘、に分類することができる。

[赤木祥彦]


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関連語 マンハ 凹地

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内陸砂丘」の意味・わかりやすい解説

内陸砂丘
ないりくさきゅう
inland dune

大陸内部に発達する砂丘。多量の砂が集積する砂漠地帯にみられる風成の堆積地形。最も一般的な形態は断面風上緩斜するバルハン型の砂丘で,このほか,卓越風方向に長く延びる列状砂丘,風食によって風上に馬蹄形に開く凹地をもつマンハなどがある。

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