円長寺(読み)えんちようじ

日本歴史地名大系 「円長寺」の解説

円長寺
えんちようじ

[現在地名]一宮市千秋町町屋 真言堂

小林山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。境内一千五八六坪。文治二年(一一八六)野三刑部少丞成経の子円長の開基で、初め天台宗応仁文明の乱で焼失し、明応元年(一四九二)祐心が再建中興開山となり、浄土真宗に改めた(尾張志、徇行記、当寺由記)


円長寺
えんちようじ

[現在地名]北浦村両宿

天台宗、薬師山普門院と号し、本尊は十一面観音。寺伝によれば、西蓮さいれん(現玉造町)を開いた最仙が、隠居して村内の山王さんのうの地に開山したことに始まる。応永年間(一三九四―一四二八)武田氏が武田たけだ城を築いたが、山王の円長寺から城内が一望できたので現在地に移築させたと伝え、「新編常陸国誌」には「末寺二ケ寺、門徒二十二ケ寺、内三ケ寺廃ス」と記される。


円長寺
えんちようじ

[現在地名]大治町西条 南屋敷

一心山と号し真宗大谷派。本尊は阿弥陀如来。古くは天台宗で一心山月照げつしよう院といい、寺家一六坊を有する大寺であった。応仁の兵火により堂舎が焼亡、その後文明年中(一四六九―八七)一向宗の最盛期に再造営されて改宗した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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