コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

初山滋 はつやましげる

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

初山滋
はつやましげる

[生]1897.7.10. 東京
[没]1973.2.12. 東京
絵本作家,挿絵画家。本名初山繁蔵。 10歳で狩野探令にやまと絵を学び,11歳のとき着物地の模様画工として徒弟奉公をし,画業への志をもつ。 23歳で雑誌『おとぎの世界』の表紙を描く。流麗な線と色による様式化された画風で知られ,多くの絵雑誌,児童文学書,教科書などの挿絵を描き,また版画で日本古来の風俗や遊びを表現した。『ききみみずきん』 (1956) などの民話絵本化も手がけ,『もず』 (67) で国際アンデルセン賞国内賞を受賞した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

はつやま‐しげる【初山滋】

[1897~1973]童画家・版画家。東京の生まれ。繊細な描線と幻想的なデフォルメによる、詩情あふれる作品を描いた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

初山滋 はつやま-しげる

1897-1973 大正-昭和時代の童画家,版画家。
明治30年7月10日生まれ。着物の染色下絵に従事し,井川洗厓(せんがい)に弟子入り。大正5年「少年倶楽部(クラブ)」にはじめて口絵をかき,「おとぎの世界」の挿絵でみとめられる。武井武雄らと童画の分野を開拓した。装丁,絵本,木版画でも活躍。昭和48年2月12日死去。75歳。東京出身。本名は繁蔵。創作絵本に「たべるトンちゃん」「もず」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

はつやましげる【初山滋】

1897~1973) 挿絵画家。東京生まれ。童話や児童雑誌に幻想的で抒情味豊かな絵を描いた。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

初山滋
はつやましげる
(1897―1973)

童画家、版画家。本名繁蔵(しげぞう)。東京浅草の職人の家に生まれ、学歴は私立田島小学校卒業のみ。10歳で狩野探令(かのうたんれい)、青年期に井川洗(せんがい)に風俗画を学び、大正期の童心主義文化運動の波の高まりのなかで雑誌『おとぎの世界』の挿絵を描き、童画家としての地位を確立。繊細で流麗な線描と幻想的なデフォルメで、比類のない童画世界を築いた。昭和期に入ってからは木版画にも独自の作品を創作、また古倫不子(ころんぶす)の戯名による詩作もある。創作絵本に『たべるトンちゃん』(1937)、『もず』(1967)などがある。[上笙一郎]
『『初山滋作品集』(1973・講談社) ▽『初山滋の世界――四季のメルヘン』(1980・講談社) ▽『初山滋版画集』(1976・講談社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の初山滋の言及

【絵本】より

… ついで大正中期に模範家庭文庫を出した冨山房で,楠山正雄の《画(え)とお話の本》3冊(1925‐26)を出したが,その画家たちは,大正中期に輩出した絵雑誌のプールに負っている。1914年に《子供之友》,21年に《コドモノクニ》,23年に《コドモアサヒ》が出て,岡本帰一,清水良雄,武井武雄,川上四郎,初山滋,村山知義,本田庄太郎たちがそれらによって活躍した。武井武雄は,彼と彼の影響に立つ画家たちの様式性の強い画風を立てて,24年に童画と呼ぶに至り,27年に日本童画家協会を設立,対立的に新ニッポン童画会もできたが,両会とも写実をもたない安易な類型に陥ったにすぎなかった。…

※「初山滋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

初山滋の関連キーワードコドモノクニ初山 滋児童雑誌狩野探令清水良雄挿絵画家市川禎男川上四郎深沢省三童話

今日のキーワード

ムガベ大統領

1924年、英植民地の南ローデシア(現ジンバブエ)生まれ。解放闘争に参加し、80年にジンバブエを独立に導いた。同年から首相、87年から大統領として実権を握り続けた。2000年以降は白人農場主の農園を強...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android