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創業者利得 そうぎょうしゃりとくpromoter's premium; Gründergewinn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

創業者利得
そうぎょうしゃりとく
promoter's premium; Gründergewinn

創業者利益ともいう。株式会社制度において,事業活動のために実際に投入された資本と株式資本の総額との差額が利得として取得されるもの。 R.ヒルファーディングによって初めて経済学的に確立された概念。株式は元来生産から生じる利潤に対する分け前の請求権であるが,あらゆる収益が一般的利子率によって資本還元化されるようになると,株式の価格はこれら収益を同様に一般的利子率で資本還元したものとなり,当初に生産に投入され,現実に機能する資本の額 (株式払込み額) との間に一定のプレミアムが生じることとなる。これを創業者利得といい,ヒルファーディングは株式会社制度の発達と擬制資本の一般化によって,これが必然的に生じることを明らかにした。創業のさまざまな苦労やリスク・テーキングに対する,いわば報酬でもある。

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デジタル大辞泉の解説

そうぎょうしゃ‐りとく〔サウゲフシヤ‐〕【創業者利得】

会社の設立に際して株式を引き受けた創業者が、保有する株式を株式市場に売りに出した際に取得できる、株式の時価と払込額面価額との差額。起業利得

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大辞林 第三版の解説

そうぎょうしゃりとく【創業者利得】

株式会社の創業者が株式の売却によって得る、株式の時価と額面価格との差額。起業利得。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

創業者利得
そうぎょうしゃりとく
founder's profitpromoter's profit

抽象的には、利子を生み出す資本を利潤を生み出す資本に転化するときに生じる特別利得をいう。具体的には、株式会社を設立した創業者(法律上、発起人は1人でよいが、この問題では単複いずれでもよく、創業から株式を非公開で保有してきた人をいう)が、のちになって株式を売却したり、上場して株式を公開したときに得た特別利得をいう。創業者利潤ともいう。創業者は、現金を出資して最初の株式保有者となるが、事業開始後に業績をあげて配当率が利子率を上回れば、株価は投資金額よりも高くなる。この状態のときに株を公開すれば、創業者は、株価(売出し価格)と投下資本の差を利得として受け取ることができる。これが創業者利得である。それは、当該企業の利潤を市場の平均利子率によって資本に還元した額から、その企業に投下した資本を差し引くことによって求められ、次式のように示される。
 創業者利得
  =企業利潤÷平均利子率-企業利潤÷企業利潤率
 たとえば、1株5万円、年1万円の配当をする会社があり、そのときの平均利子率が年6%であれば、その株の株価は16万6667円になる。この状態で株を公開すれば、1株当り11万6667円の創業者利得が生じる。創業者利得は、創業者の努力の対価である。ベンチャー・ビジネスは、創業者利得を目ざす企業といえよう。[森本三男]

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