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動悸、失神とその対策 どうきしっしんとそのたいさく

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家庭医学館の解説

どうきしっしんとそのたいさく【動悸、失神とその対策】

◎動悸と対策
洞性頻脈(どうせいひんみゃく)(生理的な頻脈)の場合
 動悸(どうき)を訴えて病院を受診する場合、その原因としてもっとも多いのが洞性頻脈です。これは病的な不整脈(ふせいみゃく)ではなく、たんに自分の脈が速くなったにすぎません。
 動悸の多くは、夜間、胸に違和感などを覚え、「このまま心臓病のために死んでしまうのではないだろうか」などと不安に思うことから動悸が始まります。これは、不安によってカテコールアミン(またはカテコラミン)という脈を速くする物質が体内に生じたため、その作用で少し脈が速くなって、動悸を感じるようになっただけにすぎません。
 この頻脈は、徐々に動悸が強まり、徐々におさまるのが特徴です。また、脈は規則的で、脈拍数も毎分120回をこえることはあまりありません。
 急に動悸がおこっても、脈が規則的にうっており、その回数が毎分100回以下であれば、まず心配はありません。また、動悸がおこると不安により呼吸回数が増え、知らない間に過呼吸の状態になってしまうことがあります。こうなると実際は酸素をとりすぎているにもかかわらず、酸素が足りないような息苦しさを感じたり、両手足がしびれたり、けいれんが出ることがあります。これらの症状が出ても、不安にともなう過呼吸や洞性頻脈で死んだりすることは絶対になく、かならず元にもどります。だいじょうぶだと自分自身に言い聞かせ、落ち着かせる必要があります。
●病的な頻脈の場合
 突然動悸が始まり、脈拍数が120以上あり、かつ一瞬のうちに止まるような場合は病的な頻脈の可能性が大です。また、動悸を感じたとき、脈に触れると、速くかつ不規則にうっている場合も病的な不整脈です。
 病的な頻脈では、血圧が下がることがあります。症状を感じたときは、立っていないで座るか、頭を低くして横になるようにしましょう。また、自分で病的な頻脈を止める方法として、息ごらえをする、冷たい水を飲む、くびの動脈を片方ずつ押さえるなどがあります。これらを行なってもおさまらない場合は、早めに病院に行くほうがよいでしょう。
 ときどき動悸のおこる人は、発作がおこったとき、脈がどのようにうっているかを自分で確認するようにしましょう。
◎失神(しっしん)と対策
 めまいがする、フラッとして意識が薄らぐ、意識がなくなってしまうという症状は、脳神経の病気、心臓の病気、さらに血圧低下によるもののいずれかが原因でおこります。
 グルグルと目がまわったり、手足がしびれたり、まひしたりするのは、脳神経や内耳(ないじ)の病気である可能性があります。また、急に立ち上がったときにふらついたり、立って何かをしているときや排尿後に意識を失って倒れるのは血圧の低下によることが多いようです。
 一方、何もせずに座っているときや横になっているときにフッとしたり意識を失ってしまい、気がついたときに、まひやしびれがない場合は、心臓の病気、とくに危険な不整脈による失神である可能性があります。できるだけ早く病院を受診して診断を受けましょう。
 なお、目の前で誰かが意識を失って倒れたとき、脈が触れず呼吸も止まっているようなら、ただちに心臓(しんぞう)マッサージ(「乳児に対する心肺蘇生法」の心臓マッサージのしかた)を開始し、すぐに救急車を呼び、一刻も早く病院に運ぶようにしましょう。

出典|小学館
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