デジタル大辞泉 「動的平衡」の意味・読み・例文・類語 どうてき‐へいこう〔‐ヘイカウ〕【動的平衡】 ある系において、ある物質の生成と消滅の速度が等しくなり、平衡状態にあること。とくに可逆反応によって平衡状態となる場合を化学平衡という。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
共同通信ニュース用語解説 「動的平衡」の解説 動的平衡 生命体が外界との間で絶えず物質の交換を行いながら一定の状態を維持していること。福岡伸一ふくおか・しんいちさんは「生命とは動的平衡にあるシステム」と定義し「生体を構成している分子は、高速で分解され、食物として摂取した分子と置き換えられている。細胞の中身は常に更新され続けている」と述べている。物理や化学の分野にも動的平衡の考え方がある。更新日:2017年4月7日 出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「動的平衡」の意味・わかりやすい解説 動的平衡どうてきへいこうdynamic equilibrium 化学平衡は反応が停止した状態にあるのではなく,正方向と逆方向の反応速度が等しくなったため,見かけ上は反応が停止したように見えること。すなわち,平衡は外見上静的に見えるが,実際は動的状態にあると考える。これを動的平衡という。 C.グルベルと P.ウォーゲが質量作用の法則を誘導する際に適用した。動的平衡は化学反応の平衡のみならず他の一般的な熱平衡,濃度平衡,不均一系平衡にも適用される。たとえば気-液平衡においては液体の蒸発速度と気体の液化速度が等しい状態にあると考える。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
栄養・生化学辞典 「動的平衡」の解説 動的平衡 動的平衡状態ともいう.生体の中で合成と分解を繰り返している反応で,合成と分解が同じ速度で進んでいるため,一見変化が起きていないようにみえる状態. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報 Sponserd by