コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

質量作用の法則 しつりょうさようのほうそく law of mass action

7件 の用語解説(質量作用の法則の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

質量作用の法則
しつりょうさようのほうそく
law of mass action

均一系を構成している物質の質量が,その系の平衡にどのように作用するかを示す法則。 1867年 C.グルベルと P.ウォーゲによって反応速度の研究から帰結された。A,B,C,Dの各物質の活量aAaBaCaD とするとき,αA+βB⇔γC+δD という化学平衝に対しては,次の式が成立つ。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

しつりょうさよう‐の‐ほうそく〔シツリヤウサヨウ‐ハフソク〕【質量作用の法則】

化学反応における重要な法則の一。化学平衡が成立しているとき、反応物質の各濃度の積と生成物質の各濃度の積との比は、一定温度のもとにおいては一定であるという法則。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

質量作用の法則【しつりょうさようのほうそく】

均一系の可逆反応について,1867年グルベルグとその義弟ボーゲによって見いだされた法則。物質A,B,…が反応して物質M,N,…を生成する反応とその逆反応との間で化学平衡に達したとき,A,B,…,M,N,…のモル濃度それぞれa(/A),a(/B),…,a(/M),a(/N),…とすると,(式1)という関係が成り立つ。
→関連項目ファント・ホフ

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

法則の辞典の解説

質量作用の法則【law of mass action】

化学平衡においては,反応系の物質の濃度の乗積と,生成系の物質の濃度の乗積の比は条件定数となり,一定の温度一定の圧力のもとでは不変である.この比のことを平衡定数(化学)*という.ノルウェーのグルベルとウォーゲによって1867年にはじめて導かれた.

なお,和訳が「質量」作用の法則となっているのは明治・大正時代の先人の誤訳であり,この「mass」は質量の意味ではなく「大量」の意味であるが,当時はまだ「マスコミ」も「マスプロ」も存在しなかったために,一語一訳方式で定められた訳語が定着してしまったのである.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

しつりょうさようのほうそく【質量作用の法則 law of mass action】

化学平衡において反応に関与する物質の量の間に成り立つ一般的な関係で,化学平衡の法則とも呼ばれている。物質A(amol),B(bmol),……が反応して,M(mmol),N(nmol),……を生成する次のような反応 aA+bB+……⇄mM+nN+……が化学平衡に達したとき,各物質i(i=A,B,……)の濃度Ciの間に次の関係が成り立つ。ここでKは温度,圧力に依存するが,濃度にはよらず,平衡定数呼ばれる

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

しつりょうさようのほうそく【質量作用の法則】

化学反応が化学平衡の状態にあるとき、反応物質の濃度と、生成物質の濃度との間には、温度・圧力が一定ならば一定の数量関係があるという法則。この法則から、ある量の原料から得られる生成物の最大量を知ることができる。化学・工業化学における最も重要な法則の一つ。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

質量作用の法則
しつりょうさようのほうそく
law of mass action

化学反応に関与する物質の質量(濃度)が、その平衡にどのように作用するかを示す法則。1864年ノルウェーのC・M・グルベルとP・ボーゲが提出した、もっとも重要な化学法則の一つ。たとえば、均一系の次の可逆反応
  aA+bB+cC+……
   lL+mM+nN+……
が平衡に達したときには、それらの濃度([ ]で示す)の間には、

で、この比が一定値になるという関係が成り立つ。Kは温度が一定ならば各成分の濃度には依存しない一定値で(濃度)平衡定数という。反応系が気体の場合には、濃度のかわりに分圧を用いるとまったく同じような式で表され、そのKを(圧)平衡定数という。厳密には、各成分の活動度の比をとったときにKが一定値になる。グルベルとボーゲは、反応速度の研究からこの関係をみいだしたが、理想溶液・理想気体について、熱力学、統計力学から理論的に証明される。[戸田源治郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の質量作用の法則の言及

【化学反応】より


[化学親和力の意味]
 グルベルグ,ボーゲの考えにはニュートンの力学の影響がみられ,化学親和力も一種の力と考えられ,化学反応が起こるためには反応体が相互に力の及ぶ範囲にまで接近することが必要であり,活性質量とはこの力の及ぶ範囲(作用球)にある量で,濃度にほぼ対応する。この考えは質量作用の法則として定式化され,J.H.ファント・ホフによって精密化され現在に至っている。 これらの努力にもかかわらず,化学親和力の本性はなお十分には理解されなかった。…

【化学平衡】より

…これを平衡定数という。この関係は〈質量作用の法則〉と呼ばれ,1864年C.M.グルベルグとP.ボーゲにより反応速度に基づく考察から提出され,J.H.ファント・ホフにより一般化され,熱力学に基づいて証明された。熱力学第2法則によれば,定温・定圧で反応系のギブズの自由エネルギーが減少する方向に反応が進む。…

【反応速度】より

…このとき,反応に関与する各物質の平衡濃度の間に次の関係が成り立つはずである。この関係を質量作用の法則という。
[反応速度式]
 一般に,次の化学反応式 aA+bB+……⇄mM+nN+……で与えられる化学反応の右向きの反応速度vは,多くの場合,の形に表される。…

※「質量作用の法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

質量作用の法則の関連キーワード一次反応化学平衡平衡定数限界濃度濃度勾配定温平衡式反応定温式平衡定数(化学)pK《不均一物質の平衡について》

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone