(読み)シャク

デジタル大辞泉 「勺」の意味・読み・例文・類語

しゃく【勺】[漢字項目]

人名用漢字] [音]シャク(漢) [訓]くむ
わずか。少量。「勺飲
[補説]平成22年(2010)常用漢字表から削除人名用漢字に追加された。

しゃく【×勺/夕】

尺貫法容積単位。1合の10分の1。約0.018リットル。せき。
尺貫法面積の単位。1坪の100分の1。約0.033平方メートル。
登山路程で、1合の10分の1。全行程の100分の1。

せき【×勺】

しゃく(勺)

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精選版 日本国語大辞典 「勺」の意味・読み・例文・類語

しゃく【勺・夕】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 尺貫法の容積の単位。一升の百分の一、一合の十分の一(約〇・〇一八リットル)。せき。
    1. [初出の実例]「其物忌一人食。日白米一升二合。塩一勺二撮」(出典:延喜式(927)一)
    2. [その他の文献]〔中庸〕
  3. 尺貫法の面積の単位。一歩(または一坪)の百分の一(約〇・〇三三平方メートル)。
    1. [初出の実例]「地積 勺 歩の百分の一」(出典:度量衡法(明治四二年)(1909)三条)
  4. 登山の路程で、一合の十分の一、すなわち、全行程の百分の一。
  5. さく(夕)

せき【勺・夕】

  1. 〘 名詞 〙しゃく(勺)
    1. [初出の実例]「黄金屋の米は搗(つき)も白く炊くと殖え、一勺(セキ)(づつ)も安いと評判高く」(出典合巻・教草女房形気(1846‐68)二一)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「勺」の意味・わかりやすい解説


しゃく

尺貫法の体積の単位。合の10分の1にあたる。古代中国の漢以後に用いられてきた。字源は、小さい柄杓(ひしゃく)で物をくみ取る形からきている。体積の単位は古来変化が大きいので一定しないが、現在の値の約18ミリリットルは江戸時代に定まった。合とともに升の十進分量なので面積にも用いられる。1坪(歩)の100分の1で、約0.033平方メートルにあたる。

[小泉袈裟勝]

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百科事典マイペディア 「勺」の意味・わかりやすい解説

勺【しゃく】

(1)尺貫法の体積の単位。1勺=1/100升(しょう)≒18.04ml。(2)尺貫法の面積の単位。1勺=1/10合=1/100歩(坪)≒0.03306m2

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単位名がわかる辞典 「勺」の解説

しゃく【勺】

➀尺貫法の体積の単位。1合の10分の1。約0.018ℓ。
➁尺貫法の土地の面積の単位。1坪の100分の1。約0.033m2

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