千早赤阪(読み)ちはやあかさか

改訂新版 世界大百科事典 「千早赤阪」の意味・わかりやすい解説

千早赤阪[村] (ちはやあかさか)

大阪府南東端,南河内郡の村。人口6015(2010)。金剛山の西斜面を占める農山村で,村域の大半山林が占め,杉やヒノキの良材を産出する。傾斜地におけるミカン栽培が盛んで,千早川,水越川沿いでは米作が行われる。かつては高野豆腐の生産が盛んであったが,現在は衰えた。鎌倉末期から南北朝期に活躍した楠木一族ゆかりの史跡が多く,南朝方の拠点となった千早城赤坂城の跡があり,国の史跡に指定されている。水の神として知られる建水分(たけみくまり)神社もあり,本殿は重要文化財になっている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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