江戸中期の曹洞(そうとう)宗の僧。備後(びんご)(広島県)に生まれ、10歳で得度した。43歳のとき、加賀(石川県)大乗寺の月舟宗胡(げっしゅうそうこ)に謁して、その法を継ぎ、1679年(延宝7)大乗寺に住した。彼は28歳で宗弊改革の誓願を抱いたが、37年を経て梅峰竺信(ばいほうじくしん)(1633―1707)らとともに幕府に訴え、1703年(元禄16)宗統復古の大業を成就(じょうじゅ)、自ら復古道人と称した。80歳で京都の源光庵(あん)に寂した。曹洞宗中興の祖と仰がれる。『参同契(さんどうかい)・宝鏡三昧書紳稿(ほうきょうざんまいしょしんこう)』『禅戒訣(ぜんかいけつ)』『禅余套稿(ぜんよとうこう)』『対客閑話(たいかくかんわ)』『東海一滴集(とうかいいってきしゅう)』『洞門衣袽集(とうもんえにょしゅう)』などの著がある。
[鈴木格禪 2017年10月19日]
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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