南湖公園(読み)なんここうえん

日本歴史地名大系 「南湖公園」の解説

南湖公園
なんここうえん

[現在地名]白河市南湖など

白河市街地の南方約二キロに所在する。白河藩松平定信が享和元年(一八〇一)に完成させたわが国最初の公園といわれ、国指定史跡及び名勝で、県立自然公園特別地域にも指定されている。面積は約七七七ヘクタール、南湖の面積約一六・二ヘクタールで、かがみの山・月待つきまつ山・小鹿おじか山などの丘陵地を含んでいる。大名庭園は普通城内または別邸に築かれるのに対し、士農工商の四民共楽のために公開されたものとして先駆的意義をもつものとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

国指定史跡ガイド 「南湖公園」の解説

なんここうえん【南湖公園】


福島県白河市南湖にある公園。1801年(享和1年)、白河藩12代藩主松平定信が湿地帯に堤を造って水を貯め、造成し、身分の違いを超えて庶民も楽しめる「士民共楽」という理想を示して開放した。そのため、日本最古の公園ともいわれる。定信は南湖の周囲に景勝地を選び、それらを諸国の大名や儒者に詠ませた和歌漢詩を刻んだ「南湖十七景詩歌碑」という碑も建立した。名前の由来は、李白が洞庭湖を詠んだ詩句「南湖秋水夜無煙」から採ったとも、白河小峰城の南に位置していることからともいわれている。1924年(大正13)、国の史跡および名勝に指定された。現在は南湖県立自然公園になっている。JR東北新幹線ほか新白河駅からJRバス「南湖公園」下車、徒歩すぐ。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

世界の観光地名がわかる事典 「南湖公園」の解説

なんここうえん【南湖公園】

中国の吉林省長春(ちょうしゅん)市の南西に広がる、森と湖が美しい広大な自然公園。面積は222haもあり、そのうち3割近くを湖が占めている。春夏ボート遊びや水泳、冬はスケートを満喫でき、1年を通じて市民の憩いの場となっている。湖には橋で結ばれた浮島があり、園内には南湖賓館や長春解放記念館などもあって、情緒あふれる美しい景観が広がる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

事典・日本の観光資源 「南湖公園」の解説

南湖公園

(福島県白河市)
日本の歴史公園100選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

デジタル大辞泉プラス 「南湖公園」の解説

南湖公園

福島県白河市にある公園。日本の歴史公園100選に選ばれている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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