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口蓋裂 コウガイレツ

デジタル大辞泉の解説

こうがい‐れつ【口蓋裂】

口蓋が縦に裂けている奇形胎児期に左右の上顎突起(じょうがくとっき)が完全に融合しなかったもの。口腔鼻腔がつながっているため、哺乳発声などに障害がある。口蓋破裂。

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百科事典マイペディアの解説

口蓋裂【こうがいれつ】

上顎の奥が完全に癒合せず,裂け目が残った状態の形態異常。唇裂と共に起こる場合も多く,その場合は口唇口蓋裂という。原因は遺伝が関与しているとも,妊娠初期の感染や腹部放射線照射によるともされるが,不明。
→関連項目言語療法

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栄養・生化学辞典の解説

口蓋裂

 口蓋の先天的な亀裂で,軟口蓋のみに亀裂のあるものと,軟口蓋,硬口蓋両方に亀裂のあるものがある.

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世界大百科事典 第2版の解説

こうがいれつ【口蓋裂 cleft palate】

口蓋の形成途中になんらかの阻害因子が作用して癒合しないもの。口蓋は胎生6週になると両側の上顎突起からそれぞれ口蓋突起が出て互いに癒合して二次口蓋を形成し,内側鼻突起からできた一次口蓋と癒着して,9~12週に口蓋が形成される。しかし,この形成が阻害されると口蓋裂となる。発生頻度は0.04%で,女子は男子の約2倍の発生率を示す。口蓋裂単独に,また口唇・顎裂と合併して現れる場合もあり,これが両側性の場合は狼咽(ろういん)という。

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大辞林 第三版の解説

こうがいれつ【口蓋裂】

何らかの原因で、胎生期に左右の口蓋突起、もしくは上顎突起と顎間部が癒合せず開いたまま残る奇形。癒合不全が口唇部に及べば口唇裂(兎唇)となる。口腔と鼻腔とが直接連結するので、哺乳・発声などに障害を起こす。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

口蓋裂
こうがいれつ

唇顎口蓋裂」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

口蓋裂
こうがいれつ

口腔(こうくう)に現れる形態異常の一種。先天的に口蓋(口腔の上壁をなし、上方に向かって強く凸湾している部分)、すなわち、硬口蓋(口蓋の前3分の2の部分で、粘膜が骨に固く付着している不動性の部分)、軟口蓋(口蓋の後ろ3分の1の部分で、中心部は筋肉であり、軟らかい可動性の部分)、および口蓋垂(軟口蓋後縁の口峡中央部の突出部)にみられる正中部の破裂をいう。破裂の程度はさまざまであり、口蓋全体にわたる完全口蓋裂、軟口蓋にみられる軟口蓋裂、口蓋垂のみの口蓋垂裂、粘膜には破裂がみられず、骨あるいは筋層にのみ破裂のある粘膜下口蓋裂などがある。さらに歯槽(しそう)突起(歯槽骨)や口唇の破裂を伴う唇顎(しんがく)口蓋裂もある。発生の原因については確たる定説がない。乳児では哺乳(ほにゅう)障害がおき、成長すると発音障害をきたすので、言語の発達する以前に形成手術を行う必要がある。手術の時期は、歯・あごの発育、言語獲得および体力の面から、生後1歳半から3歳が適当とされている。また、ときには2段階に分けて口蓋形成術を行う必要もあり、第2段階の手術は5~7歳時に行う。程度によっては、二次的な再形成術を必要とすることもある。術後、鼻咽腔(びいんくう)閉鎖機能訓練と発音訓練を必要とすることが多い。症例によっては咽頭弁手術や、スピーチ・エイドとよばれる人工物で鼻咽腔閉鎖を行い、特別な義歯で口蓋の欠損部を封鎖することもある。[矢正之]

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世界大百科事典内の口蓋裂の言及

【奇形】より

…さらに,遺伝的要因と環境要因の両者の相互作用によって形成されると考えられる奇形もある。これは,奇形になりやすさは遺伝するが,それだけでは奇形は発生せず,なんらかの環境要因が相乗的に作用してはじめて発生するものと考えられており,口蓋裂などがこれにあたる。 ヒトの奇形は以上のように,種々の原因によって発生し,これらの原因や奇形の部位,その程度などによる分類のしかたもされるが,臨床的には,次の二つに大別されている。…

【唇裂】より

…しかし,唇裂患者の子どもでは約2%くらいに発生するので遺伝がうかがわれるが,同一家系内にまったく同じ唇裂患者が見いだされない場合が多い。唇裂の発生頻度は全出産の0.08%,唇顎口蓋裂と口蓋裂を含めると0.2%である。唇裂といえば通常,上唇裂をいい,下唇裂は非常にまれである。…

※「口蓋裂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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