昭和・平成期の小説家 元・「季刊芸術」編集長。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
小説家。朝鮮新義州生まれ。旧制三高中退。第二次世界大戦中は一兵卒として転戦。戦後は編集者となったが、その間、1969年(昭和44)短編『墓地で』でデビューし、翌年には戦争体験を素材にした『プレオー8(ユイット)の夜明け』で芥川(あくたがわ)賞を受賞した。苦いユーモアとさりげない平常心に潜む虚無を、平明な文体でつづる作品が多い。『小さな市街図』(1972。芸術選奨新人賞)、『点鬼簿』(1979)、『蛍の宿』(1980)などに、その面目がうかがえる。その後、『日本好戦詩集』(1979)を発表、そして『断作戦』(1982)、『龍陵(りゅうりょう)会戦』(1985)、『フーコン戦記』(1999)は、著者の過酷な戦争体験をもとにして、戦争に巻き込まれた人々への鎮魂の思いをつづった、渾身(こんしん)の三部作で、2000年(平成12)の菊池寛(かん)賞受賞作となった。ほかに『岸田国士(くにお)と私』(1976)、『セミの追憶』(1994。川端康成文学賞)などがある。
[金子昌夫]
『『小さな市街図』(1972・河出書房新社)』▽『『断作戦』(1982・文芸春秋)』▽『『龍陵会戦』(1985・文芸春秋)』▽『『セミの追憶』(1994・新潮社)』▽『『フーコン戦記』(1999・文芸春秋)』▽『『二十三の戦争短編小説』(2001・文芸春秋)』▽『『プレオー8の夜明け 古山高麗雄作品選』(講談社文芸文庫)』
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