(読み)ショウ

デジタル大辞泉 「召」の意味・読み・例文・類語

しょう【召】[漢字項目]

常用漢字] [音]ショウ(セウ)(呉)(漢) [訓]めす
上位者が目下の者を呼び寄せる。「召喚召還召集召致応召
[名のり]めし・よし・よぶ
難読召人めしゅうど

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精選版 日本国語大辞典 「召」の意味・読み・例文・類語

めし【召】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「めす(召)」の連用形名詞化 )
  2. 貴人、上位者などが呼び招くこと。お呼び出し。
    1. [初出の実例]「若狭の御といひける人をめしたりけるが、又もめしなかりければ、よみて奉りける」(出典:大和物語(947‐957頃)一五)
    2. 「Mexini(メシニ) ヲウズル」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. 貴人・上位者などが物などを取り寄せること。御請求。
    1. [初出の実例]「さるめしもやと、例にならひてふところにまうけたる、つか短かき筆など」(出典:源氏物語(1001‐14頃)澪標)
  4. 貴人・上位者などが乗ること。お乗り。
    1. [初出の実例]「めしの御馬はなれたりしが、御庭せばしとはせまはる」(出典:曾我物語(南北朝頃)八)

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普及版 字通 「召」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 5画

(異体字)
24画

[字音] ショウ(セウ)
[字訓] まねく・めす

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
人+口。人は上から降下する形。口は祝詞を収める器の(さい)。祝して霊の降格することを求める意で、招きに応じて霊が降りてくることを「昭格」という。格の初文は各。夂(ち)は足より降下する意で、字の形象は召と同じ。周初の召公は皇天尹大保とよばれる聖職者で、その召を金文では(しよう)としるす。祝告し、酒を供えて、霊をよぶ意である。〔説文〕二上に「召は(よ)ぶなり」、字条三上に「は召すなり」とあって互訓の初文は乎。鳴子板を以て神をよぶ意の字。「昭格」は金文では「各」に作り、神霊の降格を迎えて拝する形。金文に召公の字をに作ることから、召公の家がそのような聖職者であったことが知られる。

[訓義]
1. まねく、神をまねく。
2. めす、人をめす、めしよせる、よぶ。
3. 詔と通じ、つげる、神のお告げ

[古辞書の訓]
名義抄〕召 メス・ヨバフ・ヨブ・マネク

[声系]
〔説文〕に召声として詔・・昭・招など二十二字を収める。神を招格する召の声義を承けるものが多い。

[語系]
召dizjiまた招・詔・昭tjiは声義近く、みな神をよび、神意をとうことに関している。

[熟語]
召按召禍・召還・召見・召呼召貢召試召取・召集召対・召致・召・召拝・召発召辟・召募・召問召諭
[下接語]
駅召・応召・劾召・急召・挙召・君召・檄召・採召・賞召・宣召・馳召・徴召・独召・赴召・聘召・辟召・募召・誘召・礼召・連召

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