含意(読み)ガンイ

デジタル大辞泉 「含意」の意味・読み・例文・類語

がん‐い【含意】

[名](スル)
表面に現れない意味を含みもつこと。また、その意味。「含意を読みとる」
論理学で、任意の命題p・qについて、pが真であれば常にqも真であるとき、pはqを含意するという。
[類語]意味意義概念いいこころ語意語義字義文意含み意味合いニュアンス語感本義広義狭義

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精選版 日本国語大辞典 「含意」の意味・読み・例文・類語

がん‐い【含意】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある意味を含むこと。また、その意味。
    1. [初出の実例]「そういう歌の奥に含意されるしかない」(出典:方丈記私記(1970‐71)〈堀田善衛〉五)
  3. 命題相互の関係一つ。たとえば、二つの命題p、qがあって、pが真であるときはいつでもqが真になるとき、pはqを含意するという。内含

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世界大百科事典(旧版)内の含意の言及

【条件】より

…また,pqの十分条件,qpの必要条件というが,必要条件という命名の理由は,p,qのそれぞれを否定にして順をかえた〈qでないならばpでない〉は〈pならばq〉のいわゆる〈対偶〉で,両者は互いに等しく,したがって,〈pならばq〉とは〈qが成り立たなければpも成り立たない〉に等しい点にある。標準論理の条件は別名〈実質含意〉ともよばれ,標準論理の他の命題結合詞と同様に,p,qのそれぞれの真偽の値によって定義され,pが真,qが偽のときのみ全体が偽で,他の場合(pqも真,pが偽でqが真か偽)にはすべて真とされる。以上の実質含意に対して,真偽2値以上の値を認める多値論理や,命題に必然性,可能性等の〈様相〉の添加を行う様相論理の条件が考えられるが,とくに後者の場合,〈pならば必然的にqである〉という条件を〈厳密(または強)含意〉という。…

※「含意」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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