(読み)イイ

デジタル大辞泉 「謂」の意味・読み・例文・類語

いい〔いひ〕【×謂】

《動詞「い(言)う」の連用形から。ふつう「…のいい」の形で用いられる》…についての表現、いわれ。また、…という意味、…のこと。
「間髪を入れずとは正にこの―である」〈芥川・葱〉
[類語]意味意義概念こころ語意語義字義文意含意含み意味合いニュアンス語感本義広義狭義

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精選版 日本国語大辞典 「謂」の意味・読み・例文・類語

ゆわ‐れゆは‥【謂】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いわれ(謂)」の変化した語 ) 物事もととなる根拠。物事のわけ。理由。また、「に」を伴って、連体修飾語を受け、形式名詞のようにも用いる。ため。ゆえ。
    1. [初出の実例]「収君ゆわれが多ぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
    2. 「玄宗あまりに奢をきはめられたゆはれに、天下喪乱して」(出典:四河入海(17C前)一二)

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普及版 字通 「謂」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 16画

[字音] イ(ヰ)
[字訓] なづける・いう・おもう

[説文解字]
[金文]
[その他]

[字形] 形声
声符は胃(い)。〔説文〕三上に「報ずるなり」とするが、もとは「名づける」意であったと思われる。東周の〔吉日剣〕に「余(われ)之れに名づけて~と胃(謂)ふ」とあって、胃を用いる。曰・云と声近く、通用の字である。

[訓義]
1. 名づける、むね、いわれ。
2. いう、つげる、となえる、思うところをいう。
3. おもう、心のうちにおもう。以・為と通ずる。
4. 謂何は如何。

[古辞書の訓]
名義抄〕謂 イフ・イハク・ノタマハク・カタラフ・モノガタリ・オモフ・タメ・ノブ・ツトメ/謂 イハユル/無謂 イハレ

[語系]
謂hiut、曰hiuat、云hiunは声義が近い。以ji、爲(為)hiuiも声義の近い語である。

[熟語]
謂何

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