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吸蔵 キュウゾウ

デジタル大辞泉の解説

きゅう‐ぞう〔キフザウ〕【吸蔵】

[名](スル)気体が固体に吸収されて、内部に入り込む現象。パラジウム体積の数百倍の水素を吸蔵する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

吸蔵【きゅうぞう】

気体や液体が固体の内部に取り込まれる現象。分子が多数集まり一団となって取り込まれる場合をさすことが多い。白金やパラジウムに水素が吸われる現象など。
→関連項目吸収(化学)

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅうぞう【吸蔵 occlusion】

気体または液体が固体内部に取り込まれる現象をいう。たとえば水素が白金やパラジウムに溶解,吸収される現象等をも広く吸蔵と呼ぶこともあるが,とくに吸収吸着と区別して,気体または液体分子がある大きさの単位で一団となって固体中に取り込まれる場合や閉じ込められる場合を指すことが多い。たとえば溶液から結晶を成長させたときに結晶内に母液が取り込まれる場合などがその例である。【鈴木 基之】

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大辞林 第三版の解説

きゅうぞう【吸蔵】

( 名 ) スル
気体が固体に吸収されて、その内部に取り込まれる現象。例えば白金やパラジウムは水素を吸蔵する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

吸蔵
きゅうぞう
occlusion

気体や液体が固体中に溶解あるいは吸収される現象をいう。イギリスのT・グレアムが、パラジウムに水素が吸収される現象に対して名づけた。水素はパラジウムの結晶格子内に溶け込んで、PdH0.6という固溶体を形成している。結晶を溶液から成長させるときも、母液の水が泡として入ったり、固体反応で生成物中に気体が閉じ込められることなども吸蔵という。[吉田俊久]

吸蔵水素

水素はほとんどすべての元素と水素化物をつくる。とくに金属水素化物は水素のもつ化学エネルギーを熱、機械、電気などのエネルギーに変換して貯蔵する機能も果たすので、多方面での応用が期待されている。MgH2やLaNi5H6などは常温で高い水素解離圧を示し、水素の可逆的吸放出性があり、また選択的吸蔵性をもつので、水素精製媒体として役だっている。クリーンエネルギーの立場から、燃料電池の燃料としての水素を貯蔵するため、さらに燃料電池の負極材料として、吸蔵水素を多量に含む水素貯蔵合金が昔から検討されてきた。1990年代ごろから、軽量かつ安価の特徴をもつ炭素系材料による高効率水素貯蔵が注目されている。[吉田俊久]
『加藤剛志・清水孝純著『水素吸蔵合金』(1990・冬樹社) ▽大西敬三著『水素吸蔵合金のおはなし』改訂版(2003・日本規格協会)』

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