呉下の阿蒙(読み)ゴカノアモウ

デジタル大辞泉の解説

ごか‐の‐あもう【呉下の××蒙】

《「」は親しみを表す語。魯粛(ろしゅく)が呂蒙(りょもう)に会って談議し、呂蒙のことを武略に長じただけの人物と思っていたが、今は学問も上達し、呉にいた頃の阿蒙ではないと言ったという、「呉志」呂蒙伝注の故事から》昔のままで進歩のない人物。呉下旧阿蒙

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ごかのあもう【呉下の阿蒙】

魯粛ろしゆくが呂蒙りよもうに会った時、その学識が以前より深まり豊かなのに驚いて、君は呉にいた頃の武略に長じているだけの阿蒙(は発語)ではない、と言ったという三国志呉書呂蒙伝注の故事から
学識や人物などが、昔のままで進歩のない者。呉下の旧阿蒙。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

呉下の阿蒙
ごかのあもう

以前のとおりまったく進歩のない者、また学問のない者をいう。中国、三国時代の呉王孫権(そんけん)の将軍魯粛(ろしゅく)が、同僚の呂蒙(りょもう)の学問がたいへんに進んだことを褒めて、「貴方(あなた)は武略に通じているだけかと思っていたが、すっかりいまは学問も上達し、もはや呉の都下にいたころの、無学で字の読めない呂蒙ではない」といった、と伝える『十八史略』「東漢・献帝」の故事による。「阿」は親しみを表す敬語。[田所義行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

ごか【呉下】 の=阿蒙(あもう)[=旧阿蒙(きゅうあもう)

(「阿」は親しんでいう語。昔、中国の呉の魯粛(ろしゅく)が呂蒙(りょもう)に遇って談議し、呂蒙のことを武略に長じただけの人物と思っていたが、今は学問も上達し、かつて呉にいた時代の君ではない、と言ったという故事から) 昔ながらで進歩のない人物。学問のないつまらない者。
※東海一漚集(1375頃)二・松島請廉谿疏「屡分禅座於千光道場、学識非復呉下阿蒙
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉八「三年たっても依然たる呉下の旧阿蒙と笑はれぬ様」 〔呉志注‐呂蒙伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

児童相談所

子供の福祉に関する相談に応じ,援助などを行なう行政機関。児相と略称される。児童福祉法に基づき,都道府県と政令指定都市に設置が義務づけられている。運営は厚生労働省の局長通知,児童相談所運営指針にそって行...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

呉下の阿蒙の関連情報