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呑行為 のみこういbucketing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

呑行為
のみこうい
bucketing

商品市場証券市場において,商品仲買人や金融商品取引所(証券取引所)の会員が,売買取引の委託を受けた売り付けや買い付けをせず,また売買取引の委託の媒介,取り次ぎ,代理を引き受けた者がその媒介,取り次ぎ,代理をせずに,自己がその相手方となって売買を成立させること。注文を呑(の)んで市場に出さないのでこの名称がある。以前は証券取引法および商品取引所法で禁止され,違反した場合は罰則のほか,登録取り消し,売買取引停止,業務停止などの処分が科された。しかし,事前の開示を前提とした証券会社などの最良執行義務の導入にあわせ,2004年の証券取引法の改正で呑行為禁止の規定は削除された。2006年に成立した金融商品取引法にも禁止規定はない。ただし顧客に損害を与えることを意図した場合は詐欺罪となり,刑法の対象となる。なお,商品市場では引き続き禁止されている(商品取引所法212)。

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