四六判(読み)シロクバン(その他表記)shirokuban

デジタル大辞泉 「四六判」の意味・読み・例文・類語

しろく‐ばん【四六判】

紙の原紙寸法規格の一。788ミリ×1091ミリ。
書籍の寸法の旧規格の一。1の原紙を32裁した130ミリ×188ミリ。現規格のB6判よりやや大きい。→判型2
[補説]2の大きさは出版社により異なる。ここでは小学館での寸法を示した。

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精選版 日本国語大辞典 「四六判」の意味・読み・例文・類語

しろく‐ばん【四六判・四六版】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 書籍、雑誌の大きさの一つ。六寸二分(一八・八センチメートル)に四寸二分(一二・七センチメートル)の大きさをいう。今のB6判に近い。
    1. [初出の実例]「皮表紙四六版の聖書」(出典:悪魔(1903)〈国木田独歩〉七)
  3. 三尺六寸(一〇九・一センチメートル)に二尺六寸(七八・八センチメートル)の大きさの印刷用洋紙。はこれを三二分の一(四×八)にしたもの。今のB全判に近い。しろく。
    1. [初出の実例]「四六判全紙の画用紙へ、墨で〈略〉趣意書を書いた」(出典:自由の彼方で(1953‐54)〈椎名麟三〉二)

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図書館情報学用語辞典 第5版 「四六判」の解説

四六判

「しろくばん」と読む.(1)紙の原紙寸法の一つで,788×1,091mmの大きさのもの.昭和初めにA列判,B列判という規格寸法が制定されるまで,菊判とともに日本用紙寸法基準となっていた.(2)日本工業規格JIS)外の判型.前記用紙を32に裁断した大きさで,約127×188mm.寸法が横4寸2分,縦6寸1分であるところからこの呼称が付いた.関連して四六版の倍の大きさのもの(約182×257mm)を「四六倍判」という.

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百科事典マイペディア 「四六判」の意味・わかりやすい解説

四六判【しろくばん】

菊判とともに戦前から日本で使用されてきた印刷物の規格寸法。788mm×1091mmの原紙をいう場合もあるが,原紙を32に折って製本した書物が4寸2分×6寸2分(127mm×188mm)だったので四六判と称した。これは規格判のB列6番に近い。なお,原紙としての規格には四六判はあるが,本の判型としては規格外である(現在でも,規格外の寸法として使われ,単行本多くは四六判である)。→原紙

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世界大百科事典(旧版)内の四六判の言及

【判型】より

…なお古書店では,半紙判の本を中本ということもある。 洋紙による洋装本の大きさには,四六判,菊判および規格判のA列本判,B列本判の系列がある。四六判は,明治初年に輸入されたイギリスの規格(クラウン)が基礎になったもので,日本工業規格(JIS)ができあがるまでは菊判とともに洋紙寸法の基準になっていた。…

※「四六判」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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