デジタル大辞泉 「困」の意味・読み・例文・類語 こん【困】[漢字項目] [音]コン(呉)(漢) [訓]こまる[学習漢字]6年動きがとれず苦しむ。こまる。「困却・困窮・困難・困憊こんぱい・困惑/貧困」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「困」の意味・読み・例文・類語 こま・る【困】 〘自ラ五(四)〙① どうしてよいかわからなくて苦しむ。処置判断のしようがなくて悩む。もてあます。※俳諧・俳諧勧進牒(1691)上「寒さにはこまりながらも芳野哉〈観活坊〉」② 物がなくて苦しむ。欠乏して難儀する。逼迫(ひっぱく)する。窮する。※滑稽本・浮世床(1813‐23)初「行所のない時居るつもりト寐所にこまる時泊るあてに」※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二「日々の小づかひにもこまらないし」③ 被害を受ける。迷惑する。※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「兎角おとっさま殿があまやかし過てこまります」④ (「こまった」の形で連体修飾語として用いて) 手に負えない状態になる。扱いに苦しむ。※真理の春(1930)〈細田民樹〉島の噴煙「困(コマ)った青年が今朝こちらへ、東京を発(た)ったらしいんですわ」 こん【困】 〘名〙 易の六十四卦の一つ。。上卦は兌(だ)(=沢)、下卦は坎(かん)(=水)。沢水困ともいう。沢の水がことごとく下に漏れているかたち、進退に窮するさまを示す。 こう・じる【困】 〘自ザ上一〙 (サ変動詞「こうずる(困)」の上一段化したもの) =こうずる(困) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報