困乏(読み)コンボウ

デジタル大辞泉 「困乏」の意味・読み・例文・類語

こん‐ぼう〔‐ボフ〕【困乏】

[名](スル)貧乏に苦しむこと。
「支体健康なる時は、旅行の手当に―す」〈竜渓経国美談
[類語]貧乏貧困貧窮貧苦窮乏困窮困苦生活苦ひん赤貧極貧清貧じり貧貧寒じり安どか貧素寒貧すかんぴん不如意ふにょい文無もんな落ち目減退後退下火退潮尻すぼまり廃頽下り坂左前不振先細り下がり目低落廃る廃れる傾く寂れる

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精選版 日本国語大辞典 「困乏」の意味・読み・例文・類語

こん‐ぼう ‥バフ【困乏】

〘名〙 金銭物資に乏しくて困ること。貧乏に苦しむこと。まずしいこと。窮乏。貧困。困窮。
地蔵菩薩霊験記(16C後)乙「此を世間庫蔵(くら)ふ中に財宝粟穀を貯積て、貧窮困乏(コンボウ)衆民に賑給に喩ふ故に蔵と名(なづ)く」 〔詩経箋‐小雅・緜蛮序〕

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普及版 字通 「困乏」の読み・字形・画数・意味

【困乏】こんぼう(ばふ)

窮困する。〔漢書、元帝紀〕(初元元年、夏四月、詔して)曰く、關東、今年登(みの)らず。民多く困乏す。其れ郡國の災を被ること甚だしきには、租賦を出だすこと毋(なか)らしめよ。

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