固体レーザー(読み)コタイレーザー

化学辞典 第2版「固体レーザー」の解説

固体レーザー
コタイレーザー
solid state laser

レーザーに用いられる活性物質が固体状であるレーザー.固体レーザーとしてもっとも有名なものには,ルビーを用いるルビーレーザー,Nd3+ の入ったガラスを用いるネオジムガラスレーザー,また Nd3+ などのイオンの入ったYAG(イットリウムアルミニウムガーネットY3Al5O12)を用いるYAG(ヤグ)レーザーや,Ti3+ の入ったチタンサファイアレーザーなどがある.共振器中に置かれた活性原子(イオン)の濃度ガスレーザーよりも大きくできるため,ガスレーザーより最大出力を大きくすることができるのが特徴である.大部分の固体レーザーは負温度の状態を出現させるために光を用いて活性物質を励起している.多くはパルス状の発振をするものであって,なかにはQスイッチをすることにより非常に大きな瞬間的な出力を示すジャイアントパルスレーザーなどもあるが,連続(CW)発振することの可能なものもある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア「固体レーザー」の解説

固体レーザー【こたいレーザー】

発振部の材料に固体を使用したレーザー。ルビーまたはネオジムイオンを含む結晶あるいはガラスが代表的な材料。ピーク出力のきわめて大きい発振光が得られ,溶接医学への応用熱核融合などへの利用が研究されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「固体レーザー」の解説

固体レーザー
こたいレーザー
solid-state laser

光を増幅する媒質として固体を用いたレーザー。代表的なものとして,ルビーレーザーヤグレーザーガラスレーザーなどがある。ポンピングには光を用いる場合が多い。

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世界大百科事典内の固体レーザーの言及

【レーザー】より

…この波長域では熱作用が大きいので,科学の分野ばかりでなく各種の工業的応用も多い。 媒質として固体を用いる固体レーザーの代表的なものは,Al2O3の中に不純物として含まれるクロムイオンCr3+が発振する(694.3nm)ルビーレーザーや,YAG(yittrium aluminum garnetの略。Y3Al5O12)結晶やガラスの中に含まれたネオジウムイオンNd3+が発振する(1.06μm)YAGレーザー(ヤグレーザーともいう)またはガラスレーザーなどである。…

※「固体レーザー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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