政府が2022年12月に閣議決定した外交・安全保障政策の基本指針。対象期間は10年間。同盟国だけでなく同志国とも連携し、自由で開かれた国際秩序を実現すると打ち出した。同志国との安保協力を深化させるため、政府開発援助(ODA)とは別に装備品・物資の提供やインフラ整備を行うと明記。新たな制度である「政府安全保障能力強化支援(OSA)」を念頭に「軍などが
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外交・安全保障の基本方針。おおむね10年程度の期間を念頭におく内容で、閣議決定後、国家安全保障会議での議論を経て定期的に修正が加えられる。英語の呼称であるNational Security Strategyの頭文字をとりNSSとも称する。2013年(平成25)12月に閣議決定された最初のNSSは、積極的平和主義の立場から国際平和に寄与することを理念としている。また、アジア・太平洋地域においては、北朝鮮による周辺諸国への挑発行動や中国の海洋方面への軍事的膨張を国際社会の懸念事項としている。こうした脅威への対策として、日米同盟の強化、韓国、オーストラリア、ASEAN(アセアン)(東南アジア諸国連合)、インドなど民主主義諸国との協力関係の強化や国連外交の強化など、総合的な施策が記されている。
[編集部]
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