国立国際医療研究センター(読み)こくりつこくさいいりょうけんきゅうせんたー

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国立国際医療研究センター
こくりつこくさいいりょうけんきゅうせんたー

国際医療協力、感染症・免疫疾患、代謝性疾患などについて研究し、高度な専門的医療を行う、厚生労働省所管の国立研究開発法人(独立行政法人)。英語名はNational Center for Global Health and Medicine、略称はNCGM。「高度専門医療に関する研究等を行う国立研究開発法人に関する法律」(平成20年法律第93号)に基づく、医療に関する六つのナショナルセンター(国立高度専門医療研究センター)の一つである。1868年(明治1)設立の兵隊仮病院を淵源(えんげん)とする陸軍東京第一衛戍(えいじゅ)病院が1945年(昭和20)厚生省(当時)に移管されて国立東京第一病院と改称したものを母体とする。1993年(平成5)10月、国立病院医療センター(1974年国立東京第一病院から改称)と、1920年(大正9)設立の東京市療養所を起源とする国立療養所中野病院が統合し、国立国際医療センターが設立された。2001年(平成13)に国立看護大学校、2006年に国際臨床研究センターを開設。2008年、国立精神・神経センター国府台(こうのだい)病院と統合し、2010年4月、独立行政法人となり、2015年4月、国立研究開発法人に移行した。本部の所在地は東京都新宿区戸山1-21-1。

 設立の目的は、ナショナルセンターの一つとして、感染症(エイズ、肝炎、新興・再興感染症など)・免疫疾患、糖尿病・代謝性疾患を中心に、その発症機序・病態の研究、治療法や治療技術の開発を行い、これらに関する高度な専門的医療を実践することや人材育成、国際医療協力の推進などである。研究所(新宿区戸山)、センター病院(新宿区戸山)、国府台病院(千葉県市川市国府台)、国際医療協力局(新宿区戸山)、国立看護大学校(東京都清瀬市梅園(うめぞの))の各組織がある。センター病院は、疾病別、臓器別医療に特化された他のナショナルセンターとは異なり、40を超す診療科が連携・協力して総合医療を実施している。国立東京第一病院時代の1954年(昭和29)に日本で最初に人間ドックを開設した。国際医療協力については、1979年のカンボジア難民キャンプ支援以来、保健医療分野に関する開発途上国への技術協力、長期・短期の専門家派遣を行っている。また、開発途上国からの研修生の受け入れや各種研修会を開催している。

[編集部 2017年11月17日]

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デジタル大辞泉の解説

こくりつ‐こくさいいりょうけんきゅうセンター〔‐コクサイイレウケンキウ‐〕【国立国際医療研究センター】

国際的な調査・研究を必要とする感染症などの疾患に関する医療について、調査・研究・技術開発および関連する医療の提供、技術者の研修などを行う、厚生労働省所管の国立研究開発法人国立高度専門医療研究センターの一つ。平成5年(1993)国立病院医療センターと国立療養所中野病院を統合して設立。平成22年(2010)独立行政法人移行。東京都新宿区に病院・研究所・国際医療協力局、千葉県市川市に病院がある。NCGM(National Center for Global Health and Medicine)。

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知恵蔵miniの解説

国立国際医療研究センター

独立行政法人国立国際医療研究センターが運営する高度専門医療研究センター。理事長・春日雅人、所在地・東京都新宿区。1993年、国立病院医療センターと国立療養所中野病院とを統合する形で国立国際医療センターが発足し、2010年に組織改編して同法人に移行した。2014年現在、研究所、臨床研究センター、センター病院、国府台病院、国際医療協力局、国立看護大学校の各部門からなる。40以上の診療科を有し、高度総合医療の推進を図るとともに、特に感染症・免疫疾患・糖尿病代謝性疾患に関する研究・診療に注力している。

(2014-10-30)

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