国連世界食糧計画(読み)こくれんせかいしょくりょうけいかく(英語表記)United Nations World Food Programme

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国連世界食糧計画
こくれんせかいしょくりょうけいかく
United Nations World Food Programme

飢餓と貧困の撲滅を目ざして、食糧欠乏国や天災などの被災国に食糧援助を行う国際連合の機関。略称WFP。1961年に国連総会と国連食糧農業機関(FAO)による決議で設立され、国連加盟36か国からなるWFP執行理事会の運営で1963年から活動を開始した。本部をローマに置く。2014年3月時点で98か国に376の事務所をもち、職員数は約1万4000人。財源は国連加盟国の自発的拠出金、拠出物資、提供役務のほか、個人や団体からの募金によってまかなわれている。2012年には、80か国の9720万人に対して350万トンの食糧援助(金額換算約41.5億ドル)を実施した。1975年に国連総会が設置した国際緊急食糧備蓄(IEFR:International Emergency Food Reserve)の運営も担う。また、子供の就学率・学力向上を目的とした給食支援、社会的インフラ整備や職業訓練への参加を条件とする食糧配布、小規模農家の生産性向上のための食糧現地調達、農林業地の開拓、道路建設なども行っている。
 日本はアメリカ、イギリス、カナダ、ヨーロッパ委員会に次ぐ世界第5位の拠出国(2013年暫定値)であるが、2011年(平成23)の東日本大震災の際には、先進国で初めて支援を受けた。日本には関連団体として、認定NPO法人「国連WFP協会」があり、募金受付や活動情報の発信窓口として活動を支援している。[編集部]

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