地球上の生命を維持する基盤となっている土壌について、直面する問題の解決や持続的な保全の重要性を啓発するために設けられた国際年。2015年があてられた。作物を育てられる肥沃(ひよく)な土壌は地表に均(なら)して広げると、約18センチメートルの厚みしかない。こうしたなか、世界人口を将来的に支えていくためには、食糧生産の基盤となる土壌を増やすことが喫緊の課題になっている。国際土壌年は、農業開発や食糧安全保障などの観点から、国連食糧農業機関(FAO)の主導で土壌資源を保障するために設置された国際協力の枠組みである地球土壌パートナーシップGlobal Soil Partnership(GSP、正式名称は「食料安全保障と気候変動緩和・適応のためのグローバル・ソイル・パートナーシップ」)の承認を得て、2013年の国連総会で採択された。国連総会では、土壌に対する理解を深め、適切に管理していくことは、経済成長や貧困の撲滅、女性の地位向上などの社会経済的な課題を解決するためにも重要であるとして、国際年とあわせ、12月5日を「世界土壌デー」とすることを採択した。国際年と国際デーが同時に制定されるのは、これが初めてである。土壌年の提案は、深刻な土壌の浸食が進んでいるタイによるもので、土壌デーの12月5日は同国のプミポン国王の誕生日である。
[編集部]
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