国際土壌年(読み)コクサイドジョウネン(その他表記)International Year of Soils

デジタル大辞泉 「国際土壌年」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐どじょうねん〔‐ドジヤウネン〕【国際土壌年】

国連が定める国際年一つ。限りある資源である土壌について、社会的な認識向上を図ること、および土壌資源の持続的な管理保全のための効果的な政策行動を促進することを主な目的とする。2015年があてられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「国際土壌年」の意味・わかりやすい解説

国際土壌年
こくさいどじょうねん
International Year of Soils

地球上の生命を維持する基盤となっている土壌について、直面する問題の解決や持続的な保全の重要性を啓発するために設けられた国際年。2015年があてられた。作物を育てられる肥沃(ひよく)な土壌は地表に均(なら)して広げると、約18センチメートルの厚みしかない。こうしたなか、世界人口を将来的に支えていくためには、食糧生産の基盤となる土壌を増やすことが喫緊の課題になっている。国際土壌年は、農業開発や食糧安全保障などの観点から、国連食糧農業機関FAO)の主導で土壌資源を保障するために設置された国際協力の枠組みである地球土壌パートナーシップGlobal Soil Partnership(GSP、正式名称は「食料安全保障と気候変動緩和・適応のためのグローバル・ソイル・パートナーシップ」)の承認を得て、2013年の国連総会で採択された。国連総会では、土壌に対する理解を深め、適切に管理していくことは、経済成長や貧困の撲滅、女性の地位向上などの社会経済的な課題を解決するためにも重要であるとして、国際年とあわせ、12月5日を「世界土壌デー」とすることを採択した。国際年と国際デーが同時に制定されるのは、これが初めてである。土壌年の提案は、深刻な土壌の浸食が進んでいるタイによるもので、土壌デーの12月5日は同国プミポン国王誕生日である。

[編集部]

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デジタル大辞泉プラス 「国際土壌年」の解説

国際土壌年

2015年。国連が定めた国際年のひとつ。英語表記は《International Year of Soils》。

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