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土柱 ドチュウ

5件 の用語解説(土柱の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ど‐ちゅう【土柱】

石や岩塊があるために、その下の軟らかい土砂の層が雨水の浸食作用から保護され、柱状に残ったもの。徳島県の阿波の土柱は国の天然記念物

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

土柱【どちゅう】

雨の浸食作用によってできた土砂の柱。ゆるく膠結(こうけつ)した砂礫(されき)層に多く,頂上に礫をのせ,その保護によって下部の土砂が浸食されずに残る。チロル地方が有名で,日本では徳島県阿波町(現・阿波市)の更新統砂礫層にある〈阿波の土柱〉が有名。
→関連項目阿波[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

どちゅう【土柱 earth pillar】

未固結な堆積物が雨水に浸食されたときに,その一部が柱状に残されて形成された地形。土柱の最上部には一般に大きな礫がのっているが,根がよく発達した灌木があることもある。これは礫や灌木の根がそこより下部の堆積物を浸食から守り,柱状に残すためである。雨裂バッドランドの地形が発達する地域に生ずることが多く,雨水による急速な浸食が形成営力となる。アルプス山地のチロル地方では,氷河性堆積物の砂礫層に生じたものが有名である。

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大辞林 第三版の解説

どちゅう【土柱】

砂礫層が雨食されて生じた土砂の柱。一般に、柱の頂には大礫があり、これによって保護された部分が雨食をまぬがれている。徳島県阿波市の土柱は国指定の天然記念物。土塔。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

土柱
どちゅう

まだ十分に固結していない砂礫(されき)層がおもに雨食を受けて生ずる土の柱。柱の頂には石がのっていて、これが下の柔らかい土の部分を保護し、周囲の雨食によって削り取られた部分に比べて突出した形になる。小規模なものは、道路の切り割りなどでもたびたびみかける。大規模な土柱の例としては徳島県阿波(あわ)市阿波の「阿波の土柱」(国指定天然記念物)が有名で、更新統の砂礫層が選択侵食を受けて、無数の土柱が林立している。世界的に有名な例はオーストリアのチロル地方にあり、氷河によって運ばれた更新統の砂礫層が侵食を受けてできたもので、高さが100メートルに達するものがある。大きな石のかわりに硬い地層が柔らかい地層の上にのっているときにも生ずる。山茂美]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の土柱の言及

【浸食作用】より

…また表土は脆弱だが浅い所に不透水性の土層や岩石があり,そのため雨水は浸透を妨げられ流去水が多くなる場所におこりやすい。雨滴浸食や細流浸食は段丘砂礫層や氷河堆積物に作用すると,礫を頭に載せた土柱を残して軟弱な岩体を刻み,土柱群からなる悪地地形(バッドランド)をつくる。ガリー浸食の結果生ずる雨裂は,ふつうは幅,深さともに数mで,延長は数km程度だが,必ずしも一定しない。…

※「土柱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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