日本大百科全書(ニッポニカ) 「地形分類図」の意味・わかりやすい解説 地形分類図ちけいぶんるいず 地形の性質によって地表面を分類し、表示した地図。普通、山地、丘陵地、平地などに大区分し、侵食や堆積(たいせき)などの営力や形成時代、さらに礫(れき)、砂、泥といった構成物質などの観点から細分される。地形分類図は、地質、地盤、土壌、植生などの調査に役だつだけでなく、崩壊、洪水、地震などの災害危険度の推定が可能なところから、防災計画や開発計画の基礎資料となっている。[五條英司][参照項目] | 地図 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「地形分類図」の意味・わかりやすい解説 地形分類図【ちけいぶんるいず】 地形の種類によって土地を分類し,地形図上に色彩や記号などでわかりやすく区分表示した地図。地形の分類単位は起伏,傾斜,谷のきざみの大小などの形態的分類に,地形の成因,形成営力,表層物質などの分類や,冠水地,地すべり地形などの土地災害に関する地形分類を加味した微地形的単位で,地形型とか地形面と呼ばれる。地形が細かく複雑な日本では,自然条件としての地形の性質を明らかにすることには特別な意義がある。空中写真の利用により普及,国土計画や防災計画などにも使われている。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報