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坑内運搬 こうないうんぱん underground transportation

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

坑内運搬
こうないうんぱん
underground transportation

鉱山,炭鉱において,切羽その他の坑内作業場から鉱石,廃石,機材などを坑口まで運搬し,あるいは必要な資材などを搬入するなど,坑内において行われる運搬をいう。広義には坑内外への昇降のための人員の輸送も含まれる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版の解説

こうないうんぱん【坑内運搬】

鉱山の坑内で行われる,鉱石,ずり,器材および人員の運搬のことをいう。多くの鉱山では,鉱石の採掘場(切羽という)は,地表の坑口から垂直方向にも水平方向にも,かなり離れた位置にある。したがって,採掘された鉱石は,切羽から横坑,さらには斜坑や立坑を経て,坑口まで運搬される。他方,坑内で使用される坑木,ロープポンプその他の器材は,坑口から切羽その他の使用場所まで搬入される。もちろん,坑内で働く人員は,坑口から,坑内の各人の職場まで,ケージや人車などなんらかの乗物を利用して往復するのが普通である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

坑内運搬
こうないうんぱん

採掘した鉱石や石炭などを坑外に搬出したり、坑内の諸作業に必要な機械、材料などを作業場に搬入する作業。鉱山では、採掘した鉱石や石炭などを切羽(きりは)からゲート、主要坑道を経て斜坑底もしくは立(たて)坑底へ送り、そこから坑外へ搬出する。資材類はその逆の経路で搬入される。このほか作業員が入昇坑するための人車も用いられる。
 炭鉱の場合に、切羽内では採炭機のガイドの役をする頑丈なトラフ(鉄製樋(とい))をもつダブルチェーンもしくはトリプルチェーンのスクレーパーコンベヤー(俗称パンツァーコンベヤー)を使う。切羽近くから主要坑道まではベルトコンベヤーにより、主要坑道では鉱車(炭車)に積み換えて機関車運搬をすることが多い。坑内機関車には蓄電池式や架線式の電気機関車のほか防爆型ディーゼル機関車や、排気坑道の運搬には圧気動機関車も使用する。
 水平坑道運搬に、巻綱(ワイヤロープ)を使って鉱車を運搬する方法にエンドレス巻とテールロープ巻とがある。一部ではシャトルカーやスクープトラムのような無軌道車両を使うトラックレス(無軌道)運搬を切羽近くで行っているが、金属鉱山で斜坑にトラック(自動車)を使い坑外まで運ぶ完全トラックレス化の例もある。
 斜坑運搬では、軌道を敷設し鉱車を列車のまま巻き上げるコース巻と、スキップに積み換えるスキップ巻とがある。スキップへの積み換え箇所には坑内ポケットを設け、鉱車からポケットへの荷あけにチップラーを使う。水平、斜坑いずれの場合にも巻綱運搬では、坑道内に一定間隔で巻綱のためのガイドローラー(道中車ともよぶ)を設置する。斜坑では鉱石や石炭はベルトコンベヤーで運ぶことも多く、一時ケーブルベルトコンベヤーを使ったが、現在では鋼条入りの高張力ベルトを使用している。炭鉱によっては、切羽近くから坑外まですべてベルトコンベヤーを中継して運ぶトラックレス方式を採用しているところもある。
 立坑運搬には、鉱石や石炭を鉱車に積んだままケージに載せて巻き上げるケージ巻と、スキップに積み換えるスキップ巻とがある。さらに巻上げ機には、綱車(ケーペ車)にかけた巻綱の両端にケージやスキップをつけて上下させるケーペ巻と、巻綱を巻胴(ドラム)に巻き取るドラム巻の2種類がある。立坑が深くなるとケーペ巻のほうが有利であり、ケージやスキップの下にはモーメントをつり合わすためテールロープ(尾綱)を下げる。立坑口の上には綱車のための巻上げ櫓(やぐら)を立て、立坑内にはケージやスキップの振れ止めにガイド(すらせ)を取り付ける。巻綱(ワイヤロープ)には荷重に対する安全率が法規で定められている。
 このほか充填(じゅうてん)材の搬入には、古くからパイプラインによる水力輸送や空気力輸送が行われており、最近では揚炭にもこの方法が利用されている。[渡辺慶輝]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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